書籍詳細:刑法における結果回避可能性

刑法における結果回避可能性

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発刊年月
2021.03
ISBN
978-4-535-52554-2
判型
A5判
ページ数
170ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

日本とドイツの学説を整理・検討し、結果回避可能性の実体とその判断の論理構造を明らかにしてその体系的位置づけと意義を試みる。

目次

はしがき 

第1章 問題の提示と本書の課題

第1節 問題の提示
  第1款 はじめに 
  第2款 日本における判例の状況 

第2節 本書の課題と構成


第2章 結果回避可能性に関する日本とドイツの学説の検討

第1節 刑法上の行為、結果と結果無価値
   第1款 行為 
   第2款 結果としての結果回避可能性 
   第3款 結果無価値 

第2節 条件関係
   第1款 回避可能性原則としての結果帰属公式
      :Hans Jürgen Kahrs 
   第2款 結果回避可能性としての条件関係:論理的結合説 

第3節 相当因果関係
   第1款 日本の議論状況 
   第2款 ドイツの議論状況 

第4節 客観的帰属論

第5節 広義の帰属論における「原因において自由な行為」の処理

第6節 小括
    

第3章 結果回避可能性に関する日本の判例

第1節 実務における結果回避可能性判断過程
      ーー過失犯と不作為犯を中心に

第2節 結果回避義務の事前設定と事後確定
   第1款 判例における結果回避義務の根拠と
       結果回避義務の事後的構成 
   第2款 結果回避義務の類型と問責行為の態様 

第3節 結果を回避し得ないという判断の類型
   第1款 因果関係或いは義務違反の因果関係 
   第2款 結果回避義務の履行可能性
   第3款 結果予見不可能性及び信頼の原則 
   第4款 注意義務の遵守 

第4節 小括
    

第4章 終わりに

第1節 結果回避可能性の検討
   第1款 これまでのまとめ:
       学説と判例における結果回避可能性判断の比較検討
   第2款 結果回避可能性の、犯罪成立要件としての必要性 
   第3款 事後的結果回避措置の法的意味 

第2節 結語

判例索引