書籍詳細:契約侵害による不法行為

契約侵害による不法行為 「契約の尊重」と第三者の範囲

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発刊年月
2021.09
ISBN
978-4-535-52580-1
判型
A5判
ページ数
216ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

「契約侵害による不法行為」に学説史、ドイツ法・フランス法・英米法にわたる比較法、裁判例分析からアプローチした研究書。

目次

第1章 序論――契約侵害による不法行為

 第1節 序 
 第2節 類型化 
 第3節 契約を尊重すべき第三者の範囲

第2章 「債権侵害」の伝統的通説形成
        ――ドイツ法の視座

 第1節 本章の目的と検討内容
 第2節 イギリス判例法の理解を基盤とする民法709条の
      立法者意思と大審院大正4年判決 
 第3節 ドイツ法の理解を基盤とする伝統的通説の形成
 第4節 本章のまとめ

第3章 「契約の尊重」と不法行為責任
        ――フランス法の視座

 第1節 本章の目的と検討内容 ――イギリス法、ドイツ法からフランス法へ
 第2節 フランス債務法改正における「契約の尊重」 
 第3節 不法行為責任――「尊重されるべき契約」保護の論理
 第4節 第三者による「契約の尊重」義務とその法思想的意義
 第5節 本章のまとめ

第4章 侵害類型化で焦点となる「間接損害型」
        ――諸学説の視座

 第1節 本章の目的と検討内容 
 第2節 侵害の類型化分析 
 第3節 間接損害型と福島原発賠償中間指針
 第4節 本章のまとめ

第5章 「契約に近接する第三者」の不法行為責任
      ――裁判例検討と関係的契約の視座

 第1節 本章の目的と検討内容
 第2節 2010年代「間接損害型」の裁判例 
 第3節 「間接侵害型」における当事者間関係
 第4節 被侵害契約と近接する別契約 
 第5節 本章のまとめ 

第6章 結論 

 第1節 本稿の振返り 
 第2節 見解