書籍詳細:高齢社会における民法・信託法の展開

高齢社会における民法・信託法の展開 新井誠先生古稀記念論文集

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発刊年月
2021.12(中旬)
ISBN
978-4-535-52452-1
判型
A5判
ページ数
672ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

高齢社会にかかわる民法、信託法の論点を軸に、現代日本が直面する問題に多角的に考察を加える重厚な論考群。

目次

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[第1部] 拡大する信託法理
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新発想のリバースモーゲージと税制支援のあり方(岩崎政明)

金融商品取引法の構造と信託(神田秀樹)

譲渡担保と信託的構成
――Mortgage and Trust Structure (Doctrine)
(小賀野晶一)

破産管財人の受託者的地位と担保価値維持義務をめぐる考察
(岡伸浩)


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[第2部] 民法とその展開
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不当利得における非統一説の展開(陳自強)

保証の「補充性」概念の序論的考察
――普通保証と連帯保証・連帯債務との比較を通じて
(遠藤研一郎)

売却代金の返還義務
――他人物の無権限処分者の価値賠償義務(藤原正則)

法解釈・契約解釈における信義則
――最判平成23年4月22日民集65巻3号1405頁の批判的検討
(原田剛)

遺言信託と遺留分(黄詩淳)

将来債権譲渡における債権移転の時期【再論】(勝田信篤)

債権者の責めに帰すべき事由による催告解除の制限
――受領遅滞にある債権者の履行請求権の帰趨(北居功)

日本法における里親の無権利性(鈴木博人)

損害賠償種類論における時期的区分説の骨子(高田淳)


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[第3部] 信託法とその展開
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「福祉型の信託」を基礎づける(橋谷聡一)

信託法の立法趣旨と条文規定との整合性(岸本雄次郎)

信託受託者が行う自己取引における一般的忠実義務の適用
(中田直茂+矢野貴之)

「預金口座」の法的性質と救済としての信託法理(澁谷彰久)

信託が潜在力を発揮するには(溜箭将之)


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[第4部] 高齢社会と法
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現行法定後見における3類型の限界と解消策(赤沼康弘)

オーナー経営者の高齢化に伴う事業承継と信託(井上聡)

高齢社会における高経年団地の建替え
――建築後50年超の大規模団地の法律問題を中心に(鎌野邦樹)

成年後見制度の中長期的課題に関する覚書
――成年後見法再改正に向けて(上山泰)

高齢社会における民事訴訟の諸相(加藤新太郎)

成年後見制度における法定代理と本人への帰責
――障害者権利条約時代下の基礎的考察(清水恵介)

祭祀財産・遺骨等の承継(棚村政行)


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[第5部] グローバル社会と法
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担保としての信託における受益者の優先返済権と被担保債権の関係
――韓国大法院2017年6月22日宣告2014ダ225809
全員合議体判決を中心に(安成鉋)

韓国における成年後見の利用現況と公共後見の展開(朴仁煥)

イギリスのEU離脱と北アイルランド国境問題の解決
――EU法からの一考察(庄司克宏)

台湾の任意後見制度と今後の課題
――日本の任意後見制度との比較(戴瑀如+張亦忱)

委任と信託の交錯――台湾法の視点から(杜怡靜)