書籍詳細:比較政治学方法論批判

比較政治学方法論批判

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発刊年月
2021.12
ISBN
978-4-535-52601-3
判型
A5判
ページ数
232ページ
Cコード
C3031
ジャンル

内容紹介

比較による政治認識が従来どのように捉えられてきたかを俎上に載せ、比較方法の可能性と限界を批判的に吟味する政治学研究書。

目次

序章 比較、一般化、コンテクスト

1 はじめに
2 一般化とコンテクスト
3 等価性前提をめぐる問題
4 むすび

第1章 比較方法をめぐる論戦

1  二つの戦線
2  単一性テーゼ 対 多様性テーゼ
3  劣等性テーゼ 対 優越性テーゼ
4  結語

第2章 交差国家分析における比較可能性問題の所在

1  問題としての比較可能性
2 概念と現実との不可分性
3 コンテクスト的連関と比較可能性要件
4 意味の障壁とその克服への展望

第3章 比較可能性、コンテクスト拘束性、概念構成問題

1 問題
2 比較可能性の原則――M.ゼルディッチの定式化をめぐって
3 概念構成問題――構造機能主義とB.バディによる提言をめぐって
4 展望

第4章  中範囲比較の論拠とコンテクスト問題

1 問題提起
2 比較可能性とコンテクスト拘束性
3 中範囲比較とコンテクスト問題
4 中範囲比較と概念構成
5 結語

第5章  比較民主化論における一般化と個性化
    ――移行パラダイム論争の一断面

1 一般化、個性化、比較研究
2 比較民主化論の史的背景
3  移行論者 対 地域研究者(1)
4 移行論者 対 地域研究者(2)
5 結語

第6章  共時比較、通時比較、因果推論

1 問題の所在
2 民主化の経済発展仮設に内在する「横断的な因果推論」
3 横断データと因果推論上の留意点
4 横断的な因果推論に内在する「発展の等価性」前提
5 通時比較の優位性?
6 結論に代えて――共時比較と通時比較の相補性