書籍詳細:新型コロナウイルスと法学

シリーズ:法律時報増刊

新型コロナウイルスと法学

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
在庫あり
発刊年月
2022.02
判型
B5判
ページ数
296ページ
ジャンル

内容紹介

法律時報のコロナ関連企画を1冊にまとめたアーカイブ。あらゆる法分野の知を結集し、コロナ禍が突きつけた問題を検証する。

目次

感染症対策の正義と法 

解題に代えて――コロナ問題はいかなる問題か……米村滋人

危機管理能力なき無法国家――コロナ危機で露呈する日本の病巣
  ……井上達夫

匿名の権力――感染症と憲法……江藤祥平

新型コロナウイルス感染症:“COVID-19”の科学論
――「疾病の認識」と「専門家の役割」……神里達博

新型コロナウイルス感染症にテストされる感染症法……太田匡彦


コロナと財政・租税法

コロナ危機と財政法……藤谷武史

COVID-19と租税法――危機対応の財源と世代間分配
  ……神山弘行


コロナと社会法――労働と所得保障をめぐる理論的課題

企画趣旨……笠木映里

21世紀の危機と社会法
――コロナ危機が明らかにした社会法の課題……水町勇一郎

フリーランスの契約規制
――労働法、民法および経済法による保護と課題……橋本陽子

フリーランスへの失業保険――リスクは社会化されたのか
  ……丸谷浩介

テレワークと労働者の私生活の保護……河野奈月


グローバル・ヘルスを担うWHOの課題

グローバル・ヘルスにおける国際法の役割――歴史的検討
  ……西 平等

国際法から見た公私パートナーシップ……濵本正太郎

WHOによる感染症情報の生成機能と限界……五十嵐元道

グローバル・ヘルスにおけるWHO事務局長の役割……西 真如


感染症対策の法と医療――新型コロナ問題の背景は何か

企画趣旨――感染症の法・医療と問題状況……米村滋人

感染症対策と医事法学……手嶋 豊

感染症法・特措法の仕組みに関する医事行政法的考察
  ……磯部 哲

日本のパンデミック対策と新型コロナウイルス感染症……齋藤智也

COVID-19 の専門家助言組織の課題……武藤香織

COVID-19 を含む感染症対策のためのIT活用……藤田卓仙

感染症と災害法制――市民生活における差別……津久井 進

新型コロナウイルス感染症と立憲主義……宍戸常寿

新型コロナで明らかになった医療提供体制の問題……西山 隆


コロナウイルスと⾏政組織――試されるその危機対応

企画趣旨……米田雅宏

疫病対応の組織と作用――行政法の歴史と理論から
  ……斎藤 誠

緊急かつ大規模な事業の民間委託
  ――契約ルールはどこまで有効か……野田 崇

「デジタル庁」と個人情報の利活用めぐる監督体制
  ……寺田麻佑

危機対応における組織編制とその作動……手塚洋輔


統治と専門家――新型コロナ対策から見る日本の憲政

座談会――コロナ対策における専門家と/の政治
    ……武藤香織、磯部 哲、米村滋人、曽我部真裕、
    佐藤 信、山本龍彦

米国の統治における専門知と有識者会議……椎名智彦

専門知の法的位置づけ
――フランスの政治的意思決定過程を中心に……小川有希子

公文書管理・情報公開からみる政治
――新型コロナウイルス感染症関連会議の議事録問題……瀬畑 源

現代日本における有識者会議の政治的機能……佐藤 信

判例における「専門技術的判断」の意味……田代滉貴

総括コメント……曽我部真裕、米村滋人、山本龍彦


法律時評

コロナの春……磯部 哲

感染症対策の法的ガバナンスと専門家の役割……米村滋人

コロナ禍が示す株主総会の未来像……舩津浩司

「接触確認アプリ」の導入問題から見える課題……曽我部真裕

コロナ禍における家賃問題……松井和彦

憲法・非常事態・コロナ……林 知更

感染症リスクと労働者の安全……水島郁子

COVID-19 対策における国・自治体関係……金井利之

コロナ禍と民事司法のIT化……上田竹志

コロナ・人権・民主主義……原田大樹

コロナ禍の自由と安全……小山 剛