書籍詳細:量子力学

物理学アドバンストシリーズ 量子力学

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発刊年月
2022.03
ISBN
978-4-535-78955-5
判型
A5判
ページ数
296ページ
Cコード
C3342
ジャンル
難易度
テキスト:中級

内容紹介

散乱理論や半古典論など、量子力学の発展的な内容も盛り込んで解説。
専門書への橋渡しになるよう、基本的な内容を丁寧に説明した。

目次

第1章 量子力学と波動関数 

 1.1 波動関数とシュレーディンガー方程式
 1.2 波動関数の確率解釈 
 1.3 演算子の期待値 
 1.4 演算子のエルミート共役とオブザーバブル 
 1.5 演算子の交換関係 
 1.6 不確定性関係 
 1.7 波動関数のブラケット表示 
 1.8 エルミート演算子の固有状態と完全正規直交性 
 1.9 シュレーディンガー描像とハイゼンベルク描像 
  

第2章 1次元固有値問題

 2.1 1次元系の特徴
 2.2 無限井戸型ポテンシャル
 2.3 有限井戸型ポテンシャル (束縛状態) 
 2.4 デルタ関数型ポテンシャルの束縛状態
 2.5 2重井戸ポテンシャル
 2.6 有限井戸型ポテンシャル(連続状態) 
 2.7 ポテンシャル障壁と量子トンネル現象 
 2.8 調和振動子ポテンシャル
 2.9 調和振動子ポテンシャル:代数学的解法 
 

第3章 3次元系の量子力学

 3.1 準備:2次元系の量子力学
 3.2 3次元系の量子力学
 3.3 角運動量 
 3.4 動径波動関数 
 3.5 3次元調和振動子
 3.6 クーロンポテンシャルの束縛状態 (水素様原子)
 3.7 一様磁場中の水素様原子
 

第4章 スピン角運動量と量子情報理論 

 4.1 スピン角運動量
 4.2 スピン1/2の量子論
 4.3 量子情報理論 
 

第5章 角運動量の合成 

 5.1 2スピン系
 5.2 一般の場合
 5.3 スピンと軌道角運動量の合成
 

第6章  多粒子系の量子力学 

 6.1 フェルミオンとボソン 
 6.2 多ボゾン系とボーズ・アインシュタイン凝縮 
 6.3 多フェルミオン系:パウリ原理とスレーター行列式 
 6.4 簡単な例:同種2粒子系
 6.5 フェルミガス模型と白色矮星
 

第7章 摂動論 

 7.1 基本的な考え
 7.2 時間に依存しない摂動論:系統的な導出 
 7.3 縮退があるときの摂動論
 7.4 変分法
 7.5 時間に依存する摂動論 
 7.6 フェルミのゴールデン・ルール (黄金則)
 7.7 電磁遷移
 

第8章 散乱理論 

 8.1 散乱の基本概念と散乱断面積
 8.2 実験室系と重心系 
 8.3 ボルン近似
 8.4 散乱振幅と散乱断面積 
 8.5 部分波解析 
 8.6 低エネルギー散乱と散乱長 
 8.7 共鳴散乱
 8.8 同種粒子の散乱 
 8.9 クーロンポテンシャルによる散乱 
 

第9章 半古典近似(WKB近似)

 9.1 WK波動関数 
 9.2 WKB続公式 
 9.3 ボーア-ゾンマーフェルトの量子化条件
 9.4 1次元トンネル問題
 9.5 3次元系におけるWKB近似