書籍詳細:刑法総論[第3版]

刑法総論[第3版]

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発刊年月
2022.03
ISBN
978-4-535-52638-9
判型
A5判
ページ数
632ページ
Cコード
C3032
ジャンル
難易度
テキスト:初級

内容紹介

刑法総論の基本的な考え方を丁寧に学べる体系書。立法や判例の新たな動きを盛り込み、好評の事例集を収録して利便性を一層高めた。

目次

第1章 刑罰の意義・目的
1 犯罪と刑罰
2 刑罰の概念
3 刑罰の正当化根拠
4 近時の重罰化傾向と刑罰理論

第2章 刑法の基本原則
1 法益保護主義
2 行為主義
3 処罰の早期化と法益概念の希薄化
4 責任主義
5 罪刑法定主義
6 刑罰法規の適正(実体的デュー・プロセス)

第3章 犯罪論の体系
1 犯罪の定義と犯罪論体系
2 行為
3 構成要件該当性
4 違法性
5 責任(有責性)
6 違法性と責任の区別   
7 客観的処罰条件・一身的処罰阻却事由

第4章 因果関係
1 刑法における因果関係
2 条件関係
3 法的因果関係

第5章 不作為犯   
1 不作為の行為性
2 作為と不作為
3 不真正不作為犯と罪刑法定主義
4 作為義務(保障人的地位)
5 作為可能性
6 結果回避可能性

第6章 違法論総説
1 違法性の実質
2 「結果」の意義と刑法規範
3 違法と責任の区別
4 主観的違法要素
5 違法性阻却事由
6 可罰的違法性

第7章 法益主体の同意
1 不処罰根拠
2 同意の体系的地位
3 不処罰効果の例外
4 同意傷害
5 有効要件
6 錯誤に基づく同意
7 推定的同意
8 危険の引受け

第8章 正当防衛
1 正当化原理
2 不正の侵害
3 急迫性
4 防衛意思
5 防衛行為(広義)
6 先行事情と正当防衛(対立闘争状況)
7 過剰防衛

第9章 緊急避難
1 総説
2 法的性格(不処罰根拠)
3 要件
4 過剰避難

第10章 その他の違法性阻却事由
1 法令行為
2 正当業務行為
3 義務の衝突
4 自救行為
5 狭義の超法規的違法性阻却事由
6 可罰的違法性阻却事由

第11章 責任論総説
1 責任の意義・内容
2 責任非難の対象
3 責任の要素
4 責任能力
5 期待可能性

第12章 故意および事実の錯誤
1 故意
2 具体的事実の錯誤
3 抽象的事実の錯誤
4 違法性阻却事由に当たる事実の誤想(特に誤想防衛について)
5 責任阻却・減少事由に当たる事実の誤想

第13章 違法性の意識の可能性
1 違法性の意識の要否
2 「違法性」の意識の内容
3 事実の錯誤と違法性の錯誤との区別
4 違法性の錯誤に関する判断過程

第14章 過失犯
1 現代社会と過失犯
2 過失犯処罰規定
3 過失犯の構造
4 構成要件該当性
5 違法阻却事由
6 責任
7 予見可能性
8 重過失と業務上過失

第15章 未遂犯
1 総説
2 未遂犯の成立時期
3 不能犯

第16章 中止犯
1 意義および効果
2 刑の減免の根拠
3 中止行為
4 任意性
5 予備の中止

第17章 正犯と共犯
1 現行法上の関与類型
2 正犯と共犯
3 間接正犯
4 共同正犯
5 共謀共同正犯

第18章 共犯の処罰根拠
1 共犯の処罰根拠
2 惹起説内部の対立
3 未遂の教唆
4 因果性の内容
5 共犯成立の時間的限界
6 承継的共犯
7 共犯関係の解消(共犯からの離脱)
8 共犯と中止

第19章 共犯と身分
1 65条1項と2項の関係
2 65条1項における「共犯」の範囲
3 65条における「身分」の範囲

第20章 共犯の諸問題
1 共犯の錯誤
2 必要的共犯
3 中立的行為と従犯
4 予備罪の共犯(正犯が予備にとどまった場合の共犯の罪責)
5 不作為と共同正犯
6 過失の共同正犯
7 結果的加重犯の共同正犯
8 共犯と正当防衛・過剰防衛

第21章 罪数論・犯罪競合論
1 罪数論と犯罪競合論
2 単純一罪(法条競合も含めて)
3 包括一罪
4 観念的競合
5 牽連犯
6 かすがい現象
7 混合的包括一罪
8 併合罪

第22章 刑の適用
1 刑の種類
2 刑の適用

第23章 刑法の適用範囲
1 場所的適用範囲
2 時間的適用範囲

正誤情報

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