書籍詳細:精神・心理症状学ハンドブック[第4版]

精神・心理症状学ハンドブック[第4版]

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発刊年月
2022.05
ISBN
978-4-535-98519-3
判型
A5判
ページ数
528ページ
Cコード
C3047
ジャンル

内容紹介

「読めて引ける教科書」待望の新訂版。第3版刊行より9年、症状学研究の主流たる因子分析を詳説。便利な語源事典が付録。

目次

1.総論

1.精神・心理症状学の意義
  1‐1.心理現象と行動
  1‐2.心理現象の正常と異常
  1‐3.研究場面での症状評価と診断

2.症状・症候群・疾患――観察から判断へ
  2‐1.症状
  2‐2.症候群
  2‐3.疾患
  2‐4.精神科における診断の意味
  2‐5.疾患概念と用語
  2‐6.Psychosisと精神病
  2‐7.機能性と器質性

3.精神病理学――現象学と精神力動
  3‐1.精神病理学と現象学
  3‐2.了解と説明
  3‐3.発達と過程
  3‐4.記述精神病理学と精神分析学
  3‐5.精神疾患の原因
  3‐6.精神疾患の原因と症状の理解
  3‐7.反応
  3‐8.形式と内容
  3‐9.外傷体験と精神病性症状
  3‐10.共感

4.病態と挿話――多軸診断
  4‐1.病態と挿話
  4‐2.治癒と寛解
  4‐3.先天と後天:遺伝と環境
  4‐4.多軸診断
  4‐5.心理的社会的ストレス
  4‐6.社会的機能と障害

5.急性と慢性――症状と経過
  5‐1.急性と慢性
  5‐2.症状と経過
  5‐3.病態や挿話の重畳
  5‐4.転帰と予後


2.症状学

1.感覚と知覚
  1‐1.知覚の定義と種類
  1-2.感覚の変容
  1-3.錯覚
  1‐4.幻覚
  1‐5.偽幻覚(仮性幻覚)
  1‐6.実体意識性の錯誤
  1-7.感覚遮断

2.時間経験
  2-1.世界時間と個人時間
  2-2.個人時間
  2-3.時間体験の異常
  2‐4.生物学的リズムとその異常

3.思考
  3‐1.思考と思路
  3‐2.思考の早さの障害
  3‐3.思考の連続性の障害
  3-4.思考内容の障害
  3‐5.思考形式(思路)の障害

4.会話
  4‐1.会話・思考・行動
  4‐2.言葉を出さない症例

5.記憶
  5‐1.記銘・把持・追想
  5-2.記銘障害
  5‐3.追想障害

6.自我機能
  6‐1.自我
  6‐2.能動性意識の異常
  6‐3.単一性意識の異常
  6‐4.同一性意識の異常
  6‐5.限界性意識の異常
  6‐6.自我機能の異常と思考内容の異常

7.意識
  7‐1.意識とその障害
  7‐2.意識混濁
  7‐3.睡眠性の意識障害
  7-4.特殊な意識障害
  7‐5.無意識

8.注意
  8‐1.注意
  8‐2.集中
  8‐3.転導性昂(亢)進
  8‐4.催眠
  8‐5.感応現象
  8‐6.解離

9.欲動と意志
  9‐1.欲動・欲求・意志
  9‐2.意欲の量的異常
  9‐3.意欲の質的異常と調節障害
  9‐4.食欲
  9‐5.排泄
  9‐6.飲酒と非医療用薬物
  9‐7.自己破壊
  9‐8.衝動的癖
  9‐9.攻撃性と暴力
  9‐10.投薬誘発性運動障害

10.感情
  10‐1.感情の内容
  10‐2.感情の量的障害
  10‐3.感情の調節障害

11.人格
  11‐1.人格・性格・気質
  11‐2.人格障害
  11‐3.人格の範疇的評価と次元的評価
  11‐4.病前性格
  11‐5.道徳観・道徳感情・道徳的動機づけ

12.知能
  12‐1.知能
  12‐2.知能の異常とその分類
  12‐3.精神遅滞
  12‐4.認知症
  12‐5.一過性の知能の障害
  12‐6.知能の異常に類似した状態

13.非器質性身体症状と心身症
  13‐1.身体領域での訴え
  13‐2.転換症状
  13‐3.心因性疼痛
  13‐4.体感症
  13‐5.自己臭
  13‐6.心身症
  13‐7.身体化障害
  13‐8.心気症
  13‐9.身体像の異常
  13‐10.非器質性身体症状と病態の捏造

14.疾患への態度
  14‐1.病態の捏造
  14‐2.病態の否定
  14‐3.病態の理解
  14‐4.周囲との交流性

15.特殊な症候群
  15‐1.緊張病症候群
  15‐2.シュナイダーの一級症状
  15‐3.陽性症候群
  15‐4.陰性症候群
  15‐5.カプグラ症候群


3.精神医学的面接

1.評価場面――臨床と調査
  1‐1.臨床と調査
  1‐2.臨床場面
  1‐3.調査場面
  1‐4.臨床での調査

2.病歴の記載――臨床評価の記述要素
  2-1.初診時病歴の記載
  2-2.入院時および退院時の要旨
  2-3.フォーミュレイション
  2-4.姿勢と運動
  2-5.病歴記載と差別・偏見的表現

3.自記式尺度・評価尺度・構造化面接
  3‐1.症状評価の方法論
  3‐2.症状評価の適応
  3-3.構造化面接の使用方法

4.面接の技術――なぜ面接が必要なのか
  4-1.面接の必要性
  4‐2.面接の技術


4.要素心理学から因子構造としての心理学へ

1.要素心理学から因子構造としての心理学へ
  1-1.はじめに
  1-2.精神・心理現象は概念
  1-3.因子分析と因子構造

2.観測項目数と標本の大きさ
  2-1.因子分析は概念分析から
  2-2.解析する項目の選定
  2-3.必要な標本数

3.観測項目の特徴
  3-1.症状項目の種類
  3-2.アンカーポイント数

4.因子分析の意味があるデータか

5.探索的因子分析の手法
  5-1.因子抽出法
  5-2.収束反復数
  5-3.因子数の決定
  5-4.因子の回転

6.確認的因子分析の手法
  6-1.探索的因子分析から確認的因子分析へ
  6-2.確認的因子分析の適合度
  6-3.確認的因子分析による因子モデル比較
  6-4.Methodfactor

7.内的整合性・信頼性
  7-1.内的整合性の基礎
  7-2.一因子構造の内的整合性
  7-3.階層的因子構造の内的整合性
  7-4.階層的因子構造の単一因子性・多因子性

8.パーセル化
  8-1.1項目からパーセルへ

9.配置不変・測定不変・構造不変
  9-1.複数の群あるいは複数の時点で因子構造は同じか
  9-2.Configuralinvariance
  9-3.Metricinvariance
  9-4.Scalarinvariance
  9-5.Residualinvariance
  9-6.Factorvarianceinvariance
  9-7.factorcovarianceinvariances
  9-8.Factormeancovariance
  9-9.測定不変性の受容基準

10.状態・特性モデル
  10-1.状態と特性の概念
  10-2.状態と特性を統計的に分ける

11.症状学の将来
  11-1.要素心理学から因子構造としての心理学へ
  11-2.症状のまとまりから人のまとまりへ
  11-3.症状の時間的経過
  11-4.社会科学の視点


付録 精神・心理学症状学用語の語源

文献
あとがき
第2版あとがき
第3版あとがき
欧文索引
和文索引