書籍詳細:子どものこころがそだつとき

子どものこころがそだつとき 子育ての道しるべ

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定価:税込 1,760円(本体価格 1,600円)
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在庫あり
発刊年月
2022.07
ISBN
978-4-535-56407-7
判型
四六判
ページ数
216ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

不登校、体の不調、発達障害、うつ、自傷……。幼児期から思春期までの子どものこころのつまずきとその親の不安に寄り添う。

目次


1 いたいのいたいのとんでゆけ

  転ばぬ先の杖をつきたくなる親の気持ち  
  痛みを抱えて「学校へ行かれない」アツキ 
  子どもの身体表現性障害  
  「自分でできる」子どもたち 


2 子どものものさし

  小学生のヒーロー  
  等身大の価値観  
  学校へ行かれなくなった優等生のサユミ  
  大人の与えるものさし  
  ものさしができるのを待つ  


3 しつけは大変である

  子どもは好奇心のかたまり  
  地団駄を踏む子のこころをそだてるとは?  
  小学生になっても排泄習慣を身につけていなかったオウヤ  
  子どもが身につける必要があること  
  人として大切なことを守れるようになるために  

  コラム1 風穴をあける子どもたち  


4 子どもが他者の視点に気づくとき

  中心化から脱中心化への精神発達  
  脱中心化のうえに成り立つ他者の視点を理解する力  
  発達課題としての脱中心化の意義  
  他者の視点を理解するプロセスには個人差がある  
  他者の視点に気づくとき  


5 友だちをもつことと社交性の発達
 
  友だちがいない!?  
  友だちたくさんできるかな  
  仲間とのつながり方に迷走するタケシ  
  友だち付き合いと社交性の発達過程  
  “友だち”のあり方は変わる  


6 こころの発達にともなう仲間関係の成熟

  学童期の仲間関係  
  思春期の女子の仲間関係  
  高校生になって  
  仲間関係の発達  
  友情とはなんだろうか  


7 困った行動に隠された、子どもの“本当の気持ち”

  チハルの小さい頃  
  チハルの試練の始まり  
  チハルとたえ子先生の長い二学期  
  チハルの成長  
  発達する子どもを支える大人の視点  


8 中学生が不登校になったとき

  理由なくヽヽヽヽ欠席が始まる  
  子どもが不登校になったとき  
  学校へ行きにくいマヤをみてきたお母さんの気持ち  
  学校へ行きにくくなったマヤの気持ち  
  子どもの気持ちには、大人に見えるところと見えないところがある  
  支える大人の心得  
  “不登校”をしている思春期の子どもを見守り続ける力  

  コラム2 子どもの治療において関係性をどう結ぶか  


9 “平均”ってなんだろう?

  成長の平均値  
  勉強についていくことができず、不登校になったツトム  
  “まじめちゃん”と揶揄されることに悩む中学生のシホ  
  “平均”をはずれるということ  


10 子どものSOSの受けとり方

  エイタとお母さんのバトル  
  高校で先生に暴言を吐いてしまったスズ  
  その子にとってつらいことは何かに思いをめぐらせる 
  ぎゅっと抱きしめるとき  


11 子どもが“自分”になるための親離れ・子離れ

  “親離れ”はいつできるものなのだろうか  
  子どもに任せるには勇気がいる  

  コラム3 親子のはじまり  


12 非常事態の中で、子どもたちをいかに守るか

  子どもはこの状況をどうとらえているのか  
  子どもの発達段階に合わせて、その子に必要な情報を伝える 
  いたずらに子どもを不安にさせないために  
  感染対策中の生活において思うこと  
  健康三原則(食事、運動、休息)再考  
  子どもを守るために  


13 逆境を生きぬく子どもたち

  子ども時代に逆境にさらされるということ  
  入院中に粗暴な態度を示した三歳のコウ 
  幼児期の性的虐待になかなか気づかれなかったアカリ  
  逆境に気づいてもらうのは難しい  
  逆境にそだつ子どものために大人ができること

書評掲載案内

■『全私学新聞』2022年8月3(水)6面にて掲載
「子供に教えられたこと抽出」

■『週刊教育資料』No.1682(2022年12月5日号)P47にて掲載
子どもの「こころのつまずき」と親の不安に寄り添う
評者:青木幸夫(川崎市立中学校元校長)

■『子どもの虐待とネグレクト』Vol.25 No.2(2023年8月号)P253-254にて掲載
評者:渡辺好恵(さいたま市見沼区保健センター)