書籍詳細:経済法のルネサンス
経済法のルネサンス 独占禁止法と事業法の再定位
- 紙の書籍
- 電子書籍
定価:税込 8,580円(本体価格 7,800円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫あり
紙の書籍のご購入
内容紹介
国家が市場経済を規制する法はどうあるべきか。歴史的考察をふまえ、新自由主義的経済法理論を克服する理論を論じる。
目次
はしがき
序論 解題と初出
___________________________
第1部 経済法の基礎理論
___________________________
第1章 アメリカ反トラスト法と新自由主義・シカゴ学派
1 はじめに
2 ケインズ主義的福祉国家の危機
3 シカゴ学派と反トラスト法の目的
4 シカゴ学派の反トラスト法理論
5 結 語
〈補論〉R. A. Posnerと
「全面的商品化(universal commodification)」
第2章 代替的な基礎理論と具体的な課題
1 はじめに
2 現代社会正義論
3 日本の財産権論と規制目的二分論
〈補論〉規制国家のパラドックス
4 代替的理論の具体的課題
5 結 語——国家と市場と社会
第3章 「競争法は、競争者ではなく、競争を保護するものである」
という格言について
1 はじめに
2 起 源
3 ロビンソン・パットマン法における「競争者ではなく、競争」格言
4 独占禁止法・政策への示唆
___________________________
第2部 独占禁止法の解釈論・立法論
___________________________
第1節 総論
第4章 独占禁止法70年
——日本型競争法の特徴と課題
1 はじめに
2 日本型競争法・政策の特徴と傾向
3 エポックメイキングな法改正、判審決、ガイドライン
4 将来の課題
第5章 独占禁止法の継受に関する研究
——不公正な競争方法の制定過程を中心に
1 はじめに
2 「日本独自の規制体系の形成」論
3 原始独禁法における不公正な競争方法の成立
4 原始独禁法制定時までのFTC法5条の審判決
5 おわりに
第2節 不当な取引制限、不公正な取引方法
第6章 不当な取引制限の基本的論点と現代的論点
1 はじめに
2 2条6項の要件
3 市場画定のあり方
4 二面市場におけるハブアンドスポーク型協調行為
4 おわりに
〈補論〉独占禁止法と正当化事由
第7章 アメリカ反トラスト法における垂直的価格制限の規制について
1 はじめに
2 垂直的価格制限規制の歴史的展開
3 垂直的価格制限に関する学説
4 結 び——次章への接続を兼ねて
第8章 再販売価格維持行為と独占禁止法
1 はじめに
2 再販の諸形態と規制の歴史的沿革
3 再販と「共同して……相互にその事業活動を拘束」すること
4 一定の取引分野における競争を実質的に制限すること
5 再販と課徴金
6 結 語
第9章 最恵国待遇条項とプラットフォーム間同等性条項について
1 はじめに
2 最恵国待遇条項とプラットフォーム間同等性条項
3 MFN条項に関連する事件
4 デジタルプラットフォームによるAPPAの競争分析
5 おわりに
第10章 優越的地位濫用規制の検討
——山陽マルナカ事件審決を素材として
1 はじめに
2 事案の概要
3 優越的地位の濫用行為の有無に関する審決要旨
4 検 討
5 おわりに
第3節 独占禁止法のエンフォースメント
第11章 不当な取引制限に係る課徴金制度の立法論的論点
1 はじめに
2 課徴金制度の変遷
3 Optimal Fineに関する理論からみた不当な取引制限に係る
課徴金制度のあり方
4 おわりに
第12章 排除型私的独占と課徴金
1 はじめに
2 私的独占・市場支配的地位の濫用・独占化行為に対する
措置における金銭的サンクションの位置
3 理論的観点からみた排除型私的独占の課徴金
4 排除型私的独占に係る課徴金の法解釈上の論点
5 結 語
第13章 2019年独占禁止法改正
——対立型法執行から協調的法執行へ
1 はじめに
2 改正の背景と内容
3 応答的規制ないし協調的法執行について
4 結 語
第14章 独占禁止法における民事救済と刑事処罰
1 はじめに
2 私人による独占禁止法の実現
3 刑事処罰
4 結 語
___________________________
第3部 独占禁止法と事業法のインターフェイス
___________________________
第15章 独禁法と事業法による公益事業規制のあり方
1 本章の課題
2 独禁法と事業法の関係に関する学説
3 公益事業における規制のあり方
4 相互補完説の下での両法の具体的な適用——情報通信事業を中心に
5 おわりに
第16章 規制改革と競争政策
——電力自由化の比較法学的検討
1 はじめに
2 アメリカの電気事業規制改革
3 EUのエネルギー規制改革
4 規制改革における事業法中心主義と競争法中心主義
5 結びにかえて
第17章 アメリカの独占的電気事業者とシャーマン法2条
1 はじめに
2 公益事業への反トラスト法の適用可能性
3 電気事業者の単独行為とシャーマン法2条
4 おわりに
序論 解題と初出
___________________________
第1部 経済法の基礎理論
___________________________
第1章 アメリカ反トラスト法と新自由主義・シカゴ学派
1 はじめに
2 ケインズ主義的福祉国家の危機
3 シカゴ学派と反トラスト法の目的
4 シカゴ学派の反トラスト法理論
5 結 語
〈補論〉R. A. Posnerと
「全面的商品化(universal commodification)」
第2章 代替的な基礎理論と具体的な課題
1 はじめに
2 現代社会正義論
3 日本の財産権論と規制目的二分論
〈補論〉規制国家のパラドックス
4 代替的理論の具体的課題
5 結 語——国家と市場と社会
第3章 「競争法は、競争者ではなく、競争を保護するものである」
という格言について
1 はじめに
2 起 源
3 ロビンソン・パットマン法における「競争者ではなく、競争」格言
4 独占禁止法・政策への示唆
___________________________
第2部 独占禁止法の解釈論・立法論
___________________________
第1節 総論
第4章 独占禁止法70年
——日本型競争法の特徴と課題
1 はじめに
2 日本型競争法・政策の特徴と傾向
3 エポックメイキングな法改正、判審決、ガイドライン
4 将来の課題
第5章 独占禁止法の継受に関する研究
——不公正な競争方法の制定過程を中心に
1 はじめに
2 「日本独自の規制体系の形成」論
3 原始独禁法における不公正な競争方法の成立
4 原始独禁法制定時までのFTC法5条の審判決
5 おわりに
第2節 不当な取引制限、不公正な取引方法
第6章 不当な取引制限の基本的論点と現代的論点
1 はじめに
2 2条6項の要件
3 市場画定のあり方
4 二面市場におけるハブアンドスポーク型協調行為
4 おわりに
〈補論〉独占禁止法と正当化事由
第7章 アメリカ反トラスト法における垂直的価格制限の規制について
1 はじめに
2 垂直的価格制限規制の歴史的展開
3 垂直的価格制限に関する学説
4 結 び——次章への接続を兼ねて
第8章 再販売価格維持行為と独占禁止法
1 はじめに
2 再販の諸形態と規制の歴史的沿革
3 再販と「共同して……相互にその事業活動を拘束」すること
4 一定の取引分野における競争を実質的に制限すること
5 再販と課徴金
6 結 語
第9章 最恵国待遇条項とプラットフォーム間同等性条項について
1 はじめに
2 最恵国待遇条項とプラットフォーム間同等性条項
3 MFN条項に関連する事件
4 デジタルプラットフォームによるAPPAの競争分析
5 おわりに
第10章 優越的地位濫用規制の検討
——山陽マルナカ事件審決を素材として
1 はじめに
2 事案の概要
3 優越的地位の濫用行為の有無に関する審決要旨
4 検 討
5 おわりに
第3節 独占禁止法のエンフォースメント
第11章 不当な取引制限に係る課徴金制度の立法論的論点
1 はじめに
2 課徴金制度の変遷
3 Optimal Fineに関する理論からみた不当な取引制限に係る
課徴金制度のあり方
4 おわりに
第12章 排除型私的独占と課徴金
1 はじめに
2 私的独占・市場支配的地位の濫用・独占化行為に対する
措置における金銭的サンクションの位置
3 理論的観点からみた排除型私的独占の課徴金
4 排除型私的独占に係る課徴金の法解釈上の論点
5 結 語
第13章 2019年独占禁止法改正
——対立型法執行から協調的法執行へ
1 はじめに
2 改正の背景と内容
3 応答的規制ないし協調的法執行について
4 結 語
第14章 独占禁止法における民事救済と刑事処罰
1 はじめに
2 私人による独占禁止法の実現
3 刑事処罰
4 結 語
___________________________
第3部 独占禁止法と事業法のインターフェイス
___________________________
第15章 独禁法と事業法による公益事業規制のあり方
1 本章の課題
2 独禁法と事業法の関係に関する学説
3 公益事業における規制のあり方
4 相互補完説の下での両法の具体的な適用——情報通信事業を中心に
5 おわりに
第16章 規制改革と競争政策
——電力自由化の比較法学的検討
1 はじめに
2 アメリカの電気事業規制改革
3 EUのエネルギー規制改革
4 規制改革における事業法中心主義と競争法中心主義
5 結びにかえて
第17章 アメリカの独占的電気事業者とシャーマン法2条
1 はじめに
2 公益事業への反トラスト法の適用可能性
3 電気事業者の単独行為とシャーマン法2条
4 おわりに
書評掲載案内
■『公正取引』2023年1月号P69にて書評掲載
評者:和久井理子(京都大学大学院法学研究科)
評者:和久井理子(京都大学大学院法学研究科)