書籍詳細:危機の時代の精神医療
危機の時代の精神医療 変革の思想と実践
- 紙の書籍
- 電子書籍
定価:税込 2,420円(本体価格 2,200円)
紙の書籍・POD・アーカイブズの価格を表示しています。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
電子書籍の価格は各ネット書店でご確認ください。
在庫あり
紙の書籍のご購入
内容紹介
統合失調症の病名変更、日本初のACTの実現など、半世紀にわたる改革の実践と思想、そして、最新の薬の知見とそのマーケティング戦略の内実について痛烈かつ、赤裸々に語り尽くす!
目次
刊行に寄せて マンモスを飼う男(横田 泉)
________________________
第1部 精神医学の思想
________________________
二一世紀の力動精神療法試論
抗精神病薬の神話2022——あるべき薬物療法の姿を求めて
抗精神病薬の神話2022 補論1
——第二世代抗精神病薬とアカシジア
抗精神病薬の神話2022 補論2
——薬物療法と製薬資本~私たちは健全な二重見当識をもとう
精神医療と暴力——暴力を生む構造と私的暴力史
ノーベル賞学者、ジョン・ナッシュの人生と精神病からの回復
——統合失調症の慢性化問題によせて
シーザーのことを魂のことに取り戻す——対人支援の仕事とお金
書評 干潟の生き物たちと中井久夫 『統合失調症をたどる』
書評 レインの再評価 『R・D・レインと反精神医学の道』
________________________
第2部 こころ・からだ・社会の対話
________________________
Ⅰ. 共生の時代へ
万国ケア博覧会のすすめ/パラリンピックにイマジンを!/
ひきこもりと私たち/「ごみ屋敷」問題を考える/
不寛容やめますか、それとも…/七つ目の虹の色は/コロナと対人支援/
人工知能と共感能力/バトンをつなぐ/「共生」の時代の若者たち
Ⅱ. 小さきものの声——3・11後の社会
小さきものの声/10年目の3・11に/「難民」と共に生きる国に/
精神のフレコンバッグ/僕らが信じられる大人であること/
6人寄ればもんじゅに勝つ/センチメンタル・ジャニー
Ⅲ. 認知症・精神医療・社会
認知症800万人時代に/ある晴れた朝、突然に/
忘るるもまた楽しからずや/真夜中のラーメン
Ⅳ. 戦争と平和
8月は死者の月/「殺すな!」をふたたび/
しなやかな異議申し立て/戦争を知らない子孫(こまご)たち/
戦争は卑劣な情報戦/護憲、古いと言われても/
新緑の季節に憲法を/戌(犬)にもつらい、戦争
Ⅴ. 音楽・アート・世界
京都国際写真祭(KYOTOGRAPHIE)によせる/
さざめく光の中に——鎮魂3・11/もう、ビートルズは教えてくれない/
科学少年のギターと天文台/表現の自由と寛容の精神/
フラジャイル、こわれもの
※第2部のコラムは京都新聞社会福祉事業団が受け持つ
京都新聞「福祉のページ」掲載『暖流』による
母の死 認知症を抱えて逝くということ
書評 統計的生の必然から共同的生の偶然へ『他者と生きる』
書評 世界が病むという苦悩『チェルノブイリの祈り』
________________________
第3部 かなたの実践へ
________________________
「成長」の終わりと「人格」の消滅
統合失調症の約束の地、治療課題としての「治療の終焉」
アウトリーチ、日々是好日——微笑む宇宙人、救われる地球人
21世紀の力動精神療法試論——新たな実践のためのノート
あとがき
初出一覧