書籍詳細:差別研究の現代的展開
差別研究の現代的展開 理論・規制・回復をめぐる社会学
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定価:税込 6,380円(本体価格 5,800円)
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内容紹介
社会学から、隣接領域(法学等)と国際的な対話を意識し、現代の差別のメカニズムを明らかにして、新たに議論を展開させる研究。
目次
はじめに 本書の見取り図――問題意識と構成
序 章 差別をめぐる論点
1.現代差別の地平――インターネット時代のヘイトスピーチとアウティング
2.差別の日常性と処方箋
3.差別の実体と関係――部落差別の定義から見る
4.カテゴリーの歴史性と可塑性
5.「複合差別」論の位置
6.属地・属人の位置
7.コミュニティという方法――別様な共同性へ
____________________________
第1部 理論的検討――メカニズム・社会運動・政策
____________________________
第1章 差別概念の検討――差異のディレンマに向き合う
1.社会学における差別論の課題
2.人種差別と異質性嫌悪――メンミの差別論
3.差別の社会理論
4.差別の包括的な議論に向けて
5.差別論の構造的把握――メカニズム、社会運動、政策/制度
第2章 差別をめぐるディスコース史
1.社会運動を論じなくなった差別論の系譜
2.差別と社会運動の関係――差別論の射程とは何であったか
3.差別を捉える視点の変容
4.差別論の現代化に向けて
第3章 複合差別に抗う別様な共同性――社会運動の再定位を通じて
1.反差別の共同性――経験史に降り立つ
2.切断の思想――1968言説の問題性
3.50年目の復刻――自主映画『東九条』が喚起するもの
4.天よ、我に仕事を与えよ?ーー「よそ者」の空回り
5.別様な共同性とは何か――〈総括〉から再帰的コミュニケーションを通じて
第4章 差別者と被差別者の関係性と対話史
1.「複合差別」と「当事者性」
2.『同和はこわい考』をめぐる問い――差別/被差別関係の論争史(1)
3.「戦後責任」論争をめぐる問い――差別/被差別関係の論争史(2)
4.マジョリティとマイノリティの関係性――媒介としての「運動の論理」
第5章 差別論の比較社会学――各領域の特徴と課題
1.各領域から差別研究の課題を照射する
2.歴史学における検討ーー近代と国家という射程
3.民俗学における検討ーー共同体と時代貫通性
4.人類学における検討ーーカーストシステムと三社関係
5.心理学における検討――偏見と差別の心的メカニズム
6.哲学における検討――倫理と論理の狭間で
7.社会学との対話――各領域との隣接関係を通じて
第6章 コロナ禍における差別論――社会学的アプローチの更新の契機として
1.差別の平等な分配?
2.偏見と差別の違いから見えるもの
3.差別から差別主義へーー類型論
4.感染症差別の教訓
5.差別する「私」を剔抉する
6.差別論の更新に向けて
____________________________
第2部 実践的検討――規制・予防・被害回復
____________________________
第7章 差別の規制と法制度の対応
――現代における部落差別事象を事例に
1.部落差別解消推進法の成立ーー法の「空白期間」とは
2.部落差別の規制を目的とした法制度の変遷
3.部落差別の特質
4.近年の部落差別事象と法的対応
5.部落差別に対する規制の新局面――地方自治体からの変化
第8章 差別解消とソーシャルワーク
――隣保館の相談・啓発と支援・予防機能
1.時代遅れの隣保館?
2.隣保館への視点ーー徳島県教職員組合襲撃事件への対応から
3.隣保館の位置づけ
4.同和問題化する隣保館――普遍性と特殊性
5.同和行政の中での位置づけの変化
6.「隣保館設置運営要綱」に基づく事業
7.厚生労働省の「期待」
8.全国的な状況ーー現実とのギャップをどのように見るか
9.地域的展開ーー活かし切れないポテンシャル
10.差別解消とソーシャルワークに関する仕組みーー萌芽として
11. 差別の予防/支援のシステム化へ
第9章 差別被害と回復の方途
――京都朝鮮第一初級学校襲撃事件を中心に
1.繰り返されるヘイトクライムと放置される被害
2.「日常」の回復不可能性――被害の実相
3.共生関係の破壊
4.マイノリティ集住地域の困難性
5.被害回復への不均等な負担――「乗り越える」ということの意味
6.ボランタリー・サポートの実践ーー共同性の経験値として
7.10年目の傷跡――被害実態調査
8.差別被害からの回復と救済の方途――法制度の臨界
終 章 反差別と共同性
――〈総括〉と再帰的コミュニケーションを通じて
1.「両側から超える」は時代遅れか?
2.「運動の論理」とは何か――民族性と住民性の両立
3.社会運動活性化のなかでの新たな架橋
4.カウンター以前と以後の集団性と共同性
5.京都事件裁判支援の集団性
6.地域社会の保守性の内実
7.集団性から対抗的共同性へ――「運動の論理」の実践化
序 章 差別をめぐる論点
1.現代差別の地平――インターネット時代のヘイトスピーチとアウティング
2.差別の日常性と処方箋
3.差別の実体と関係――部落差別の定義から見る
4.カテゴリーの歴史性と可塑性
5.「複合差別」論の位置
6.属地・属人の位置
7.コミュニティという方法――別様な共同性へ
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第1部 理論的検討――メカニズム・社会運動・政策
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第1章 差別概念の検討――差異のディレンマに向き合う
1.社会学における差別論の課題
2.人種差別と異質性嫌悪――メンミの差別論
3.差別の社会理論
4.差別の包括的な議論に向けて
5.差別論の構造的把握――メカニズム、社会運動、政策/制度
第2章 差別をめぐるディスコース史
1.社会運動を論じなくなった差別論の系譜
2.差別と社会運動の関係――差別論の射程とは何であったか
3.差別を捉える視点の変容
4.差別論の現代化に向けて
第3章 複合差別に抗う別様な共同性――社会運動の再定位を通じて
1.反差別の共同性――経験史に降り立つ
2.切断の思想――1968言説の問題性
3.50年目の復刻――自主映画『東九条』が喚起するもの
4.天よ、我に仕事を与えよ?ーー「よそ者」の空回り
5.別様な共同性とは何か――〈総括〉から再帰的コミュニケーションを通じて
第4章 差別者と被差別者の関係性と対話史
1.「複合差別」と「当事者性」
2.『同和はこわい考』をめぐる問い――差別/被差別関係の論争史(1)
3.「戦後責任」論争をめぐる問い――差別/被差別関係の論争史(2)
4.マジョリティとマイノリティの関係性――媒介としての「運動の論理」
第5章 差別論の比較社会学――各領域の特徴と課題
1.各領域から差別研究の課題を照射する
2.歴史学における検討ーー近代と国家という射程
3.民俗学における検討ーー共同体と時代貫通性
4.人類学における検討ーーカーストシステムと三社関係
5.心理学における検討――偏見と差別の心的メカニズム
6.哲学における検討――倫理と論理の狭間で
7.社会学との対話――各領域との隣接関係を通じて
第6章 コロナ禍における差別論――社会学的アプローチの更新の契機として
1.差別の平等な分配?
2.偏見と差別の違いから見えるもの
3.差別から差別主義へーー類型論
4.感染症差別の教訓
5.差別する「私」を剔抉する
6.差別論の更新に向けて
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第2部 実践的検討――規制・予防・被害回復
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第7章 差別の規制と法制度の対応
――現代における部落差別事象を事例に
1.部落差別解消推進法の成立ーー法の「空白期間」とは
2.部落差別の規制を目的とした法制度の変遷
3.部落差別の特質
4.近年の部落差別事象と法的対応
5.部落差別に対する規制の新局面――地方自治体からの変化
第8章 差別解消とソーシャルワーク
――隣保館の相談・啓発と支援・予防機能
1.時代遅れの隣保館?
2.隣保館への視点ーー徳島県教職員組合襲撃事件への対応から
3.隣保館の位置づけ
4.同和問題化する隣保館――普遍性と特殊性
5.同和行政の中での位置づけの変化
6.「隣保館設置運営要綱」に基づく事業
7.厚生労働省の「期待」
8.全国的な状況ーー現実とのギャップをどのように見るか
9.地域的展開ーー活かし切れないポテンシャル
10.差別解消とソーシャルワークに関する仕組みーー萌芽として
11. 差別の予防/支援のシステム化へ
第9章 差別被害と回復の方途
――京都朝鮮第一初級学校襲撃事件を中心に
1.繰り返されるヘイトクライムと放置される被害
2.「日常」の回復不可能性――被害の実相
3.共生関係の破壊
4.マイノリティ集住地域の困難性
5.被害回復への不均等な負担――「乗り越える」ということの意味
6.ボランタリー・サポートの実践ーー共同性の経験値として
7.10年目の傷跡――被害実態調査
8.差別被害からの回復と救済の方途――法制度の臨界
終 章 反差別と共同性
――〈総括〉と再帰的コミュニケーションを通じて
1.「両側から超える」は時代遅れか?
2.「運動の論理」とは何か――民族性と住民性の両立
3.社会運動活性化のなかでの新たな架橋
4.カウンター以前と以後の集団性と共同性
5.京都事件裁判支援の集団性
6.地域社会の保守性の内実
7.集団性から対抗的共同性へ――「運動の論理」の実践化