書籍詳細:ジェンダー平等社会の実現へ

ジェンダー平等社会の実現へ 「おかしい」から「あたりまえ」に

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在庫あり
発刊年月
2023.01
ISBN
978-4-535-52689-1
判型
四六判
ページ数
336ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

なぜ夫婦は同姓でなければならないのか? 「家」制度から社会の仕組みに内包するジェンダー不平等を明らかにし、憲法を手がかりに解決を探る。

目次

第1章 「家族」とは何か 「家」制度とは何か 

 1 家族とは何か
 2 「家」制度は戦前の民法で規定された「家族共同体」
 3 「家」制度がもつイデオロギー
 4 現憲法の制定と民法改正──「家」制度の廃止

◆コラム1 樋口一葉の小説から 
◆コラム2 弁護士法の改正裏話「妻ナルモ妨ゲズ」 
◆コラム3 女性の権利向上を訴えただけで実刑判決!


第2章 「家族」と「戸籍」と「氏」 

 1 「家」は廃止されたが「氏」は残った
 2 戸籍とは何か
 3 改めて「家」制度下の「戸籍」と「氏」を考える
 4 戦後民法改正(現行民法)下の戸籍
 5 戸籍と氏の乖離の現実


第3章 性的自己決定権とジェンダー 

 1 自由な恋愛と結婚
 2 女性への暴力の根っこにあるもの――「家」制度の残滓
 3 性の売買の歴史と公娼制度
 4 女のからだは女のもの
 5 今後の性教育
 6 性暴力のない社会を目指して

◆コラム1 石牟礼道子さんの述懐 
◆コラム2 韓国人「慰安婦」への賠償を命じる判決 
◆コラム3 「見合い結婚」とは何か? 


第4章 今でもあるジェンダー差別と先輩たちの取組み 

 1 ジェンダー意識の今
 2 各界の女性の活躍とまだある差別
 3 女性が働きつづけるためにたたかった先輩たち
 4 賃金差別を是正させるたたかい
 5 世帯単位の各種制度

◆コラム1 世帯主とは? 
◆コラム2 国際男性デーとは


第5章 今後の課題――憲法をよく読み、活かす運動を 

 1 「家族の絆」の強調の先にあるもの――改憲派の家族像
 2 改めてジェンダー平等にかかわる憲法を検討する
 3 今後の課題――民主主義の十分条件をつくろう
 4 平和主義とジェンダー平等の関係

あとがき 

書評掲載案内

■2023年3月30日付『婦民新聞』第1733号 一面

■2023年5月7日付『しんぶん赤旗』8面 読書欄
評者:浅倉むつ子(早稲田大学名誉教授)

■2023年12月24日付『しんぶん赤旗』8面
「回顧23年」にて掲載