書籍詳細:文化接触と政治思想

文化接触と政治思想 東アジアからの挑戦の諸相

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  • 紙の書籍
定価:税込 7,480円(本体価格 6,800円)
在庫あり
発刊年月
2023.02
ISBN
978-4-535-58780-9
判型
A5判
ページ数
416ページ
Cコード
C3031
ジャンル
難易度
テキスト:中級

内容紹介

19世紀後半は西洋由来の知識のもと近代国家形成への営みが多様に展開した。当時の思想作品を原典と照合し多彩な試みの内実に迫る。

目次

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1 自由
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一 〈シヴィル〉と〈ポリティカル〉の境界
     ――明治日本における〈自由〉観再考

はじめに
1 明治九―十年における「自由論争」
2 西欧における〈civil liberty〉と〈political liberty〉
3 明治初期における〈自由〉論の諸相
むすびにかえて


二 『人権宣告弁妄』と『新聞演説自由論』の間
     ――明治期日本翻訳本から見たベンサムの思想世界

はじめに
1 『人権宣告弁妄』
2 『新聞演説自由論』


三 酒井雄三郎における「近世文明」論と社会主義批判
    ――共和主義思想との関連をめぐって

はじめに
1 十九世紀文明と社会問題
2 酒井におけるフランス共和主義思想の受容
3 社会主義批判の諸側面
むすびにかえて

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2 国民
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四 ブルンチュリと近代日本政治思想――「国民」観念の成立とその受容

はじめに
1 ブルンチュリにおける「ナショナリティ原理」論の成立
  (1)「ナショナリティ原理」をめぐる思想状況とブルンチュリ
  (2)ブルンチュリにおける「ナショナリティ原理」の自覚化過程
  (3)主要概念とその変容

2 近代日本におけるブルンチュリ
  (1)受容と広がり――翻訳と読者層
  (2)加藤弘之におけるブルンチュリ受容
  (3)植木枝盛におけるブルンチュリ受容――加藤弘之の一読者として
  (4)「ナショナリティ原理」への着目とその受容
おわりに


五 日本近代国家創設期における「ネイション」像の相剋

はじめに
1 「五ヶ条の誓文」の両義性
2 「教化」と「教育」――「政策」の方向づけをめぐる相剋
3 「ネイション」像をめぐる対抗言説の構図
おわりに

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3 公論・公議
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六 栗谷李珥の朋党論――比較朋党論史への一試論

はじめに
1 儒教朋党論の両義的構造
2 李珥の朋党論
3 李珥「朋党論」のその後


七 江藤新平の政体観に関する一考察
    ――「左院」および「国議院」構想を中心に

はじめに
1 左院の創設から権限強化の試みまで
2 「国議院 〈Conseil d'État〉」と左院
3 フランスにおける〈Conseil d'État〉の歴史的展開と
  その制度的意味

おわりにかえて