書籍詳細:刑事司法記録の保存と閲覧
龍谷大学社会科学研究所叢書 第141巻 刑事司法記録の保存と閲覧 記録公開の歴史的・学術的・社会的意義
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定価:税込 8,250円(本体価格 7,500円)
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内容紹介
本書は刑事確定訴訟記録の保存と閲覧、團藤重光文庫研究、最高裁大逆事件研究を柱に刑事司法資料の保存と閲覧の市民的権利を説く。
目次
はじめに(石塚 伸一)
現代への問題提起の書(村井 敏邦)
序 章 未公開刑事記録との出会い――人と事件をたどる旅
石塚 伸一
第1章 未公開刑事記録の保存と公開
[1]明治初期日本の司法制度における近代と前近代
――広義の司法資料からの考察・序論
畠山 亮
[2]公文書管理法と司法文書の利用
瀬畑 源
[3]大逆事件裁判「特別保存」(最高裁判所所蔵)記録の概要
山泉 進
[4]認証アーキビスト制度の現在地と課題
――制度化の経過と認証要件・手続を中心に
太田 宗志
第2章 刑事確定訴訟記録公開の意義
[1] 刑事確定訴訟記録研究と実践の意義
――民主主義に不可欠
福島 至
[2] 史料・資料としての裁判記録
塚原 英治
[3]刑事確定訴訟記録閲覧と学術研究
――社会学を研究する立場からの現状批判――
大貫 挙学
[4]刑事確定訴訟記録法の現代的課題
西本 成文
第3章 団藤文庫公開の意義
[1]『死刑廃止論』第5版から第6版、そして第7版へ
古川原 明子
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『死刑廃止論』第5版から第6版へ――改訂用第5版その1から
Ⅲ 『死刑廃止論』幻の第6版?――改訂用第5版その2から
Ⅳ 『死刑廃止論』第7版を想う――改訂用第6版への書き込み
Ⅴ おわりに
[2]団藤重光の人格責任論の淵源
――アドルフ・レンツの生物学的責任論の意義と課題
玄 守道
[3]1940年代後半の監獄法改正作業にみる戦前戦後の接続
――立法資料から読み解く「中間的処遇」と「代用監獄」
兒玉 圭司
[4]團藤重光とアルフレッド・C・オプラー
――團藤文庫所蔵資料から
出口 雄一
[5]團藤重光と外地法
――蒙古聯合自治政府の刑事訴訟法改正草案をめぐって
岡崎 まゆみ
第4章 大逆事件記録公開の意義
[1]「幸徳秋水等大逆事件」記録の歴史的意義
大岩川 嫩
[2]大逆事件再審請求におけるKTH CUBEシステムを用いた供述分析の可能性
山田 早紀
[3]世紀を跨ぎ越して生きてある「大逆事件」
――研究と市民運動の「行き来」から
田中 伸尚
[4]大逆事件の二つの裁判
――大審院裁判と再審請求裁判――
金子 武嗣・橋口 直太
[5]「幸徳事件」と供述分析
――供述の起源を洗い出す
浜田 寿美男
[6]彷徨える大逆罪
――幸徳秋水大逆事件第2次再審請求の可能性について
石塚 伸一
おわりに(畠山亮)
現代への問題提起の書(村井 敏邦)
序 章 未公開刑事記録との出会い――人と事件をたどる旅
石塚 伸一
第1章 未公開刑事記録の保存と公開
[1]明治初期日本の司法制度における近代と前近代
――広義の司法資料からの考察・序論
畠山 亮
[2]公文書管理法と司法文書の利用
瀬畑 源
[3]大逆事件裁判「特別保存」(最高裁判所所蔵)記録の概要
山泉 進
[4]認証アーキビスト制度の現在地と課題
――制度化の経過と認証要件・手続を中心に
太田 宗志
第2章 刑事確定訴訟記録公開の意義
[1] 刑事確定訴訟記録研究と実践の意義
――民主主義に不可欠
福島 至
[2] 史料・資料としての裁判記録
塚原 英治
[3]刑事確定訴訟記録閲覧と学術研究
――社会学を研究する立場からの現状批判――
大貫 挙学
[4]刑事確定訴訟記録法の現代的課題
西本 成文
第3章 団藤文庫公開の意義
[1]『死刑廃止論』第5版から第6版、そして第7版へ
古川原 明子
Ⅰ はじめに
Ⅱ 『死刑廃止論』第5版から第6版へ――改訂用第5版その1から
Ⅲ 『死刑廃止論』幻の第6版?――改訂用第5版その2から
Ⅳ 『死刑廃止論』第7版を想う――改訂用第6版への書き込み
Ⅴ おわりに
[2]団藤重光の人格責任論の淵源
――アドルフ・レンツの生物学的責任論の意義と課題
玄 守道
[3]1940年代後半の監獄法改正作業にみる戦前戦後の接続
――立法資料から読み解く「中間的処遇」と「代用監獄」
兒玉 圭司
[4]團藤重光とアルフレッド・C・オプラー
――團藤文庫所蔵資料から
出口 雄一
[5]團藤重光と外地法
――蒙古聯合自治政府の刑事訴訟法改正草案をめぐって
岡崎 まゆみ
第4章 大逆事件記録公開の意義
[1]「幸徳秋水等大逆事件」記録の歴史的意義
大岩川 嫩
[2]大逆事件再審請求におけるKTH CUBEシステムを用いた供述分析の可能性
山田 早紀
[3]世紀を跨ぎ越して生きてある「大逆事件」
――研究と市民運動の「行き来」から
田中 伸尚
[4]大逆事件の二つの裁判
――大審院裁判と再審請求裁判――
金子 武嗣・橋口 直太
[5]「幸徳事件」と供述分析
――供述の起源を洗い出す
浜田 寿美男
[6]彷徨える大逆罪
――幸徳秋水大逆事件第2次再審請求の可能性について
石塚 伸一
おわりに(畠山亮)
書評掲載案内
■2023年5月14日『読売新聞』12面にて掲載。
評者:堀川惠子(ノンフィクション作家)
評者:堀川惠子(ノンフィクション作家)