書籍詳細:水島朝穂先生古稀記念 自由と平和の構想力

水島朝穂先生古稀記念 自由と平和の構想力 憲法学からの直言

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発刊年月
2023.04
ISBN
978-4-535-52671-6
判型
A5判
ページ数
592ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

「現場からの憲法学」を重視し、唯一無二のスタイルで憲法研究の道を歩んでこられた水島朝穂教授の古稀をお祝いする記念論集。

目次

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第1部 自由のための直言
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自由と平和の国家論と個人権論
――国家目的・国家目標と平和的な人格権・生活権
  ……藤井康博

安保法制違憲訴訟と人格権……志田陽子

テキサス州上院法案8をめぐる訴訟の展開
――私人の訴訟による中絶禁止の可否……小竹 聡 

君が代不起立訴訟における歴史的・根源的問いをめぐって
  ……斎藤一久 

イタリア憲法における国家の非宗教性原則の起源についての一考察
――共和国と諸宗派との関係に係る制憲議会の議論を手がかりとした素描
  ……江原勝行 

第1修正の「武器化」をめぐって
――アメリカ合衆国における「言論の自由」法理の現代的課題
  ……福嶋敏明

韓国憲法における「法治」と「正義」
――法の遡及効の禁止をめぐる議論を中心に……水島玲央

「子どもの貧困」と憲法
――教育を受ける権利の「生存権説」再考……塚林美弥子 

学校閉鎖と「教育についての権利」……城野一憲

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第2部 平和のための直言
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メアリー・カルドアという補助線
――憲法平和政策の予備的考察……君島東彦 

さあ戦争を始めよう――「正しい戦争」の始め方?
  ……岡本篤尚 

第9条は立憲主義を貶めない
――「戦力」解釈再検討の危険性と可能性……岡本直也 

いま「ヒロシマと憲法」を考える
――「被爆地」市民と「被爆国」政府の相克と広島の自己課題
  ……河上暁弘 

沖縄における戦後思想の核心と憲法9条解釈
――目取真俊の言説を軸として……麻生多聞 

国家の論理に抗した人々
――日本における徴兵忌避・兵役拒否……市川ひろみ 

ドイツ連邦軍の国外出動における国家憲法と軍事憲法の衝突
  ……三宅雄彦

フランスにおける戦時公法の特徴と法学者の役割……高作正博 

安全保障の立憲的統制
――アメリカ連邦議会のダイナミックな戦争権限への関与プロセス
  ……望月穂貴 

立憲主義と国家の戦争および軍事的権力のせめぎあい
――台湾における司法院大法官解釈を素材として……陳韋佑

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第3部 統治への直言
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秘密裡の情報収集と憲法的統制……高橋雅人 

象徴天皇制と政教分離原則……飯野賢一 

ドイツにおける公法社団たる宗教団体と「法的誠実性」
  ……山本和弘 

現代中国の憲法学派について
――規範・政治・社会の三国志演義……洪驥 

代表議会制民主主義と男女同権
――ドイツ・ブランデンブルク州「パリテート選挙法」違憲判決を素材に
  ……彼谷 環 

二重比例代表制の憲法問題………奥田喜道 

フランスにおける選挙制度と憲法による規律に関する一考察
  ……徳永貴志 

中国における人民陪審員制度の改革
――「人民陪審員法」と人民陪審員の権限改革の苦境……孔暁キン 

イギリスにおける司法権批判の系譜と現在
――民主主義憲法学の課題を探る……愛敬浩二