書籍詳細:ミクロ憲法学の可能性
ミクロ憲法学の可能性 「法律」の解釈に飛び込む憲法学
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内容紹介
実際の制度・個別法令の条文運用に憲法学的な分析を加える「ミクロ憲法学」を通じて、大きな憲法解釈・憲法理論の文脈へと環流する。
目次
1-1 新しい葬法の登場と「弔う秩序」……片桐直人
1 はじめに
2 現象:新しい葬法の登場と放置される死体
3 葬送秩序の変容
4 埋葬法の日独比較
5 むすびにかえて──憲法論から
1-2 刑法における葬送秩序――片桐論文へのコメント……原田 保
1 序 言
2 死体損壊罪等の保護法益
3 死体損壊罪等の成否基準
4 適法評価偽装
5 葬送の要素に基づく検討
6 結 語
1-3 原田コメントへの再応答……片桐直人
2-1 憲法学からみた国の行政組織における企画・立案と総合調整
……上田健介
1 はじめに
2 各種の「企画・立案と総合調整」
3 総合調整と各省等との関係
4 総合調整と政官関係
5 総合調整と責任
6 おわりに
2-2 行政法学からみた国の行政組織における企画・立案と総合調整
――上田論文へのコメント……木藤 茂
1 はじめに
2 企画・立案と総合調整
3 分担管理と総合調整
4 総合調整と政官関係
5 総合調整と責任
6 おわりに
2-3 木藤コメントへの再応答……上田健介
3-1 離婚した父母と子どもとの法的関係
――夫婦の別れは親子の別れなのか?……井上武史
1 問題状況
2 離婚後単独親権の憲法上の問題
3 面会交流の問題
4 おわりに
3-2 離婚した父母と子どもとの法的関係――井上論文へのコメント
……山口亮子
1 離婚後の単独親権の状態
2 単独親権の手続的・実質的問題
3 単独親権の理由
4 単独親権の正当性
3-3 山口コメントへの再応答……井上武史
4-1 マンション建替え決議制度と財産権保障……篠原永明
1 はじめに
2 マンションにおける所有関係
3 建替え決議制度の変遷と現状
4 建替え決議の要件と財産権保障
5 更なる課題
6 おわりに
4-2 マンション法における民事法学の「こだわりどころ」の分析
――篠原論文へのコメント……吉原知志
1 はじめに
2 論点の整理
3 財産権保障の理解
4 決議要件の理解
5 おわりに
4-3 吉原コメントへの再応答……篠原永明
5-1 生活保護・制裁・費用徴収……柴田憲司
1 はじめに
2 指導・指示と不利益変更
3 費用徴収
4 おわりに
5-2 生活保護における指導・指示と費用徴収
――柴田論文へのコメント……新田秀樹
1 はじめに
2 生活保護とケースワーク
3 不正受給に対する費用徴収(78条徴収)
4 おわりに
5-3 新田コメントへの再応答……柴田憲司
6-1 外国人の子どもの学習権と就学義務
――学校教育法17条をどう読むか……石塚壮太郎
1 はじめに
2 「普通教育を受けさせる義務」と「就学義務」
3 教育を受ける権利・学習権・保護義務
4 外国人と就学義務
5 おわりに
6-2 就学義務の功罪――石塚論文へのコメント……堀口悟郎
1 はじめに
2 在日朝鮮人の子ども
3 不登校の子ども
4 障害のある子ども
5 おわりに
6-3 堀口コメントへの再応答――学習権の領分……石塚壮太郎
7-1 ミクロ財政と憲法学――あるいは財政と金融の一側面
……片桐直人
1 はじめに
2 大学ファンドの設置と政府出資分の手当て
3 会計と予算
4 資金と会計
5 むすびにかえて
7-2 「資金」の財政法学――片桐論文へのコメント……藤谷武史
1 はじめに
2 具体的素材について
3 財政法(学)と「資金」
4 予算による統制を補完・代替する財政法的仕組みの可能性
7-3 藤谷コメントへの再応答……片桐直人
8-1 国家賠償請求権の除斥期間と憲法
――旧優生保護法訴訟をめぐって……上田健介
1 はじめに
2 実体的な基本権との関係
3 憲法17条の国家賠償請求権について
4 民法724条後段の適用について
5 おわりに
8-2 国家賠償請求権の責任主体および判例法理としての
「除斥期間」――上田論文へのコメント……原田 剛
1 はじめに
2 国賠法による損害賠償責任の主体に関して
3 民法旧724条の除斥期間論
4 おわりに
8-3 原田コメントへの再応答……上田健介
9-1 消費者法におけるデュアルエンフォースメントと
ダブルトラック……篠原永明
1 問題の所在
2 差止請求制度と消費者利益
3 行政規制・民事的手法と基本権規定
4 裁判制度の制度設計の合理性
5 消費者法におけるDEの検討
6 消費者法におけるDTの検討
9-2 行政規制と民事的手法の競合と協働――篠原論文へのコメント
……堀澤明生
1 デュアル・エンフォースメントとダブル・トラック
2 他の場面における行政法規範と民事法規範の調整の多様性
3 消費者法における救済の調整について
4 おわりに
9-2 行政訴訟と民事差止訴訟のダブルトラック解消の方向性について
――篠原論文へのコメント……安永祐司
1 はじめに
2 景品表示法・食品表示法における義務付け訴訟の制限可能性と解釈論
3 特定商取引法における「統合型」義務付け訴訟への転換と制度設計
4 環境法領域におけるダブルトラックについて
5 おわりに
9-3 堀澤コメント・安永コメントへの再応答……篠原永明
10-1 法律上の緊急事態の理論的検討
――「宣言」にどのような意味があるのか……井上武史
1 はじめに
2 「宣言」の実体法上の意味
3 「宣言」の手続的意味
4 おわりに
10-2 法律による「緊急事態」への対応──井上論文へのコメント
……田代滉貴
1 はじめに
2 「実体法上の意味」について
3 「手続的意味」について
4 新たな視点──緊急事態の「宣言」と「リスク評価」
5 おわりに
10-3 田代コメントへの再応答……井上武史
11-1 地方議会議員の出席停止の懲罰と「法律上の争訟」
――岩沼市議会事件判決を契機に……柴田憲司
1 はじめに
2 令和2年最大判における法律上の争訟性の要件(1)の不在
3 若干の分析
4 結語にかえて
11-2 「法律上の争訟」概念の具体的展開――柴田論文へのコメント
……神橋一彦
1 はじめに
2 司法権の内在的制約と外在的制約
3 議員の議事参与権の性質
4 おわりに
11-3 神橋コメントへの再応答……柴田憲司
12-1 水害に関する国の法的責任と防災義務
――ハザードマップの整備と水害リスク説明を中心に
……石塚壮太郎
1 はじめに
2 福知山水害訴訟
3 ハザードマップの整備と国の防災義務
4 宅建業法における国および地方公共団体の適用除外
5 私法上の説明義務の加重?
6 おわりに
12-2 福知山水害訴訟が問う防災行政・私経済行政のあり方
――石塚論文へのコメント……近藤卓也
1 はじめに
2 宅地購入者に対する情報提供としてのハザードマップの不十分性
3 国・地方公共団体に対する宅建業法の適用除外
4 行政主体における説明義務の加重可能性
5 おわりに
12-3 近藤コメントへの再応答……石塚壮太郎
1 はじめに
2 現象:新しい葬法の登場と放置される死体
3 葬送秩序の変容
4 埋葬法の日独比較
5 むすびにかえて──憲法論から
1-2 刑法における葬送秩序――片桐論文へのコメント……原田 保
1 序 言
2 死体損壊罪等の保護法益
3 死体損壊罪等の成否基準
4 適法評価偽装
5 葬送の要素に基づく検討
6 結 語
1-3 原田コメントへの再応答……片桐直人
2-1 憲法学からみた国の行政組織における企画・立案と総合調整
……上田健介
1 はじめに
2 各種の「企画・立案と総合調整」
3 総合調整と各省等との関係
4 総合調整と政官関係
5 総合調整と責任
6 おわりに
2-2 行政法学からみた国の行政組織における企画・立案と総合調整
――上田論文へのコメント……木藤 茂
1 はじめに
2 企画・立案と総合調整
3 分担管理と総合調整
4 総合調整と政官関係
5 総合調整と責任
6 おわりに
2-3 木藤コメントへの再応答……上田健介
3-1 離婚した父母と子どもとの法的関係
――夫婦の別れは親子の別れなのか?……井上武史
1 問題状況
2 離婚後単独親権の憲法上の問題
3 面会交流の問題
4 おわりに
3-2 離婚した父母と子どもとの法的関係――井上論文へのコメント
……山口亮子
1 離婚後の単独親権の状態
2 単独親権の手続的・実質的問題
3 単独親権の理由
4 単独親権の正当性
3-3 山口コメントへの再応答……井上武史
4-1 マンション建替え決議制度と財産権保障……篠原永明
1 はじめに
2 マンションにおける所有関係
3 建替え決議制度の変遷と現状
4 建替え決議の要件と財産権保障
5 更なる課題
6 おわりに
4-2 マンション法における民事法学の「こだわりどころ」の分析
――篠原論文へのコメント……吉原知志
1 はじめに
2 論点の整理
3 財産権保障の理解
4 決議要件の理解
5 おわりに
4-3 吉原コメントへの再応答……篠原永明
5-1 生活保護・制裁・費用徴収……柴田憲司
1 はじめに
2 指導・指示と不利益変更
3 費用徴収
4 おわりに
5-2 生活保護における指導・指示と費用徴収
――柴田論文へのコメント……新田秀樹
1 はじめに
2 生活保護とケースワーク
3 不正受給に対する費用徴収(78条徴収)
4 おわりに
5-3 新田コメントへの再応答……柴田憲司
6-1 外国人の子どもの学習権と就学義務
――学校教育法17条をどう読むか……石塚壮太郎
1 はじめに
2 「普通教育を受けさせる義務」と「就学義務」
3 教育を受ける権利・学習権・保護義務
4 外国人と就学義務
5 おわりに
6-2 就学義務の功罪――石塚論文へのコメント……堀口悟郎
1 はじめに
2 在日朝鮮人の子ども
3 不登校の子ども
4 障害のある子ども
5 おわりに
6-3 堀口コメントへの再応答――学習権の領分……石塚壮太郎
7-1 ミクロ財政と憲法学――あるいは財政と金融の一側面
……片桐直人
1 はじめに
2 大学ファンドの設置と政府出資分の手当て
3 会計と予算
4 資金と会計
5 むすびにかえて
7-2 「資金」の財政法学――片桐論文へのコメント……藤谷武史
1 はじめに
2 具体的素材について
3 財政法(学)と「資金」
4 予算による統制を補完・代替する財政法的仕組みの可能性
7-3 藤谷コメントへの再応答……片桐直人
8-1 国家賠償請求権の除斥期間と憲法
――旧優生保護法訴訟をめぐって……上田健介
1 はじめに
2 実体的な基本権との関係
3 憲法17条の国家賠償請求権について
4 民法724条後段の適用について
5 おわりに
8-2 国家賠償請求権の責任主体および判例法理としての
「除斥期間」――上田論文へのコメント……原田 剛
1 はじめに
2 国賠法による損害賠償責任の主体に関して
3 民法旧724条の除斥期間論
4 おわりに
8-3 原田コメントへの再応答……上田健介
9-1 消費者法におけるデュアルエンフォースメントと
ダブルトラック……篠原永明
1 問題の所在
2 差止請求制度と消費者利益
3 行政規制・民事的手法と基本権規定
4 裁判制度の制度設計の合理性
5 消費者法におけるDEの検討
6 消費者法におけるDTの検討
9-2 行政規制と民事的手法の競合と協働――篠原論文へのコメント
……堀澤明生
1 デュアル・エンフォースメントとダブル・トラック
2 他の場面における行政法規範と民事法規範の調整の多様性
3 消費者法における救済の調整について
4 おわりに
9-2 行政訴訟と民事差止訴訟のダブルトラック解消の方向性について
――篠原論文へのコメント……安永祐司
1 はじめに
2 景品表示法・食品表示法における義務付け訴訟の制限可能性と解釈論
3 特定商取引法における「統合型」義務付け訴訟への転換と制度設計
4 環境法領域におけるダブルトラックについて
5 おわりに
9-3 堀澤コメント・安永コメントへの再応答……篠原永明
10-1 法律上の緊急事態の理論的検討
――「宣言」にどのような意味があるのか……井上武史
1 はじめに
2 「宣言」の実体法上の意味
3 「宣言」の手続的意味
4 おわりに
10-2 法律による「緊急事態」への対応──井上論文へのコメント
……田代滉貴
1 はじめに
2 「実体法上の意味」について
3 「手続的意味」について
4 新たな視点──緊急事態の「宣言」と「リスク評価」
5 おわりに
10-3 田代コメントへの再応答……井上武史
11-1 地方議会議員の出席停止の懲罰と「法律上の争訟」
――岩沼市議会事件判決を契機に……柴田憲司
1 はじめに
2 令和2年最大判における法律上の争訟性の要件(1)の不在
3 若干の分析
4 結語にかえて
11-2 「法律上の争訟」概念の具体的展開――柴田論文へのコメント
……神橋一彦
1 はじめに
2 司法権の内在的制約と外在的制約
3 議員の議事参与権の性質
4 おわりに
11-3 神橋コメントへの再応答……柴田憲司
12-1 水害に関する国の法的責任と防災義務
――ハザードマップの整備と水害リスク説明を中心に
……石塚壮太郎
1 はじめに
2 福知山水害訴訟
3 ハザードマップの整備と国の防災義務
4 宅建業法における国および地方公共団体の適用除外
5 私法上の説明義務の加重?
6 おわりに
12-2 福知山水害訴訟が問う防災行政・私経済行政のあり方
――石塚論文へのコメント……近藤卓也
1 はじめに
2 宅地購入者に対する情報提供としてのハザードマップの不十分性
3 国・地方公共団体に対する宅建業法の適用除外
4 行政主体における説明義務の加重可能性
5 おわりに
12-3 近藤コメントへの再応答……石塚壮太郎