書籍詳細:憲法の動態的探究

憲法の動態的探究 「規範」の実証

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発刊年月
2023.08
ISBN
978-4-535-52731-7
判型
A5判
ページ数
452ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

憲法と複雑化する「憲法現実」との鋭い緊張関係の中で、憲法が「生きている」ことを、「現場」での思考を通じて明らかにする。

目次

序章
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第1部 憲法的平和主義
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1 憲法的平和主義(Verfassungspazifismus)を考える

2 憲法にとって、何が「危機」なのか——「軍事的合理性」考

3 日本の「防衛」政策決定過程の変容——防衛省設置法12条改正の効果

4 立憲平和主義と平和保障構想——深瀬平和憲法学のactuality

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第2部 日本の安全保障と大規模災害
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1 日本国憲法9条と「敵基地攻撃能力」
    ——憲法解釈論と立法事実論からの一考察

2 アフガニスタン戦争20年と日本

3 集団的自衛権の「無力」と危うさ
    ——「ウクライナ戦争」から見えるもの

4 武器供与でなく、即時停戦求める声を!

5 緊急事態における権限分配と意思決定
    ——東日本大震災から考える

6 災害救助は誰が行うのか——消防・自衛隊・警察・海保

7 <講演>「人貴キカ、物貴キカ」
        ——防空法制から診る戦前の国家と社会

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第3部 憲法「改正」論の諸相
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1 「読売改憲試案」の目指すもの——その憲法哲学を検証する

2 理念なき改憲論より高次の現実主義を
    ——「9条改憲論の研究」私はこう読んだ

3 安倍「9条加憲」に対案は必要ない——憲法改正の「作法」

4 憲法改正の3つの作法——「フェイク改憲論戯」から離脱を

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第4部 統治をめぐる諸相
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【国会・内閣】

1 有権者が投票所に行かない民主主義国——「史上最低の投票率」考

2 「信頼は専制の親である」——リーダーシップ

3 安倍政権の「非立憲主義」のリアル
    ——臨時国会召集・衆院解散・会期延長などを素材にして

4 コロナ対応と憲法の相克——前例なき危機に挑む日独の格差


【司 法】

5 「憲法の番人」をめぐる抑制と均衡の力学

6 <講演> 裁判所と裁判官の改革
        ——多様な裁判官による利用しやすい裁判所をめざして


【治 安】

7 「オウム問題」をどうみるか

8 ドイツの「戦闘的民主主義」と政党制

9 盗聴立法をめぐるドイツの動向

10 「軍事機密」という闇のある社会とは

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第5部 教育と研究の自由
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1 戦後教育と憲法・憲法学

2 憲法研究者の研究・教育の自由——天皇機関説事件80周年