書籍詳細:表現の自由の苦難

表現の自由の苦難

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  • 紙の書籍
予価:税込 7,150円(本体価格 6,500円)
発刊年月
2024.07
ISBN
978-4-535-52773-7
判型
A5判
ページ数
592ページ
ジャンル

内容紹介

表現の自由と熟議民主主義を通じて、いかにして自由で民主的な社会を構想していくかを問い続けた憲法研究者の単著論文集。

目次

追悼文(ブルース・アッカマン教授)
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第一部「自由の構成としての憲法──自省的社会構築のための原理論」
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第一章 表現の自由・寛容・リベラリズム
    ──表現の自由の一般理論のための予備的考察

第二章 言論の自由と熟慮に基づく討議デモクラシー
    ──その予備的考察

第三章 自由の構成としての憲法
    ──熟慮に基づく討議デモクラシーの可能性

第四章 未完の憲法革命——新しい時代の幕開けと美濃部達吉

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第二部「表現の自由の諸相──苦境から展望へ」
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第五章 表現の自由とその限界

第六章 表現の自由と人格権と──「週刊文春」事件の衝撃

第七章 表現の事前抑制と検閲
    ──表現の自由の源流、そしてその擁護のために

第八章 表現の機会を求めて
    ──アクセスが沈黙を呼ぶパラドクスを超えられるか

第九章 知る権利論──憲法と情報公開法の相互浸透に向けて

第十章 災害と情報

第十一章 「学習の自由」と社会教育──その原理的探究

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第三部「自省的社会の制度的課題」
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第十二章 選挙資金規制についての一考察──制度と権利の狭間で

第十三章 執行権と大統領制──単一執行権論と単独主義をめぐって

第十四章 裁判官と表現の自由──アメリカの経験を通して考える

第十五章 違憲裁判の影響力──司法の優位についての覚書

第十六章 リベラル・デモクラシーと裁判所
     ──違憲審査の活性化に向けて

第十七章 権力分立の現代的意義


エピローグ
おわりに──日本国憲法という未完のプロジェクトへの誘い


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