書籍詳細:発達障害なんか怖くない

発達障害なんか怖くない 「特性」を「障害」にしないために

の画像の画像
  • 紙の書籍
定価:税込 1,980円(本体価格 1,800円)
在庫あり
発刊年月
2024.10
ISBN
978-4-535-56438-1
判型
四六判
ページ数
216ページ
Cコード
C3011
ジャンル

内容紹介

発達障害を地域で長年診続けている児童精神科医の本音座談会。発達障害をリスクの一つとして、子育ての本質を平易に問いかける。

目次

_________________________________

1 おぼれる発達障害の子どもたち
    ……大嶋正浩×中島洋子×中庭洋一×橋本大彦 
_________________________________

早期教育より大切なこと 
「おぼれる」というより「泳ぎ方を知らずに育つ」

家庭の文化に目を向ける コミュニケーションを成立させにくい社会

親への感謝を再認識するには 心地よい親子関係からしつけへ

エッセイ 元気で活発な子たちに囲まれて……大嶋正浩 

エッセイ 私の臨床歴とJaSCAP‐Cの発足まで……中島洋子 

エッセイ 私と発達障害との接点……中庭洋一 

エッセイ 来し方と今思うこと……橋本大彦 

_________________________________

2 不登校は大事件か——学校に行けない子どもたち
    ……大高一則×田中康雄×牛島洋景 
_________________________________

「困っていない」と話す不登校の子どもたち 一〇歳の壁

不登校は変わったのか 苦悩を言語化する力

不登校はチャンス——察してもらうこと

不登校の低年齢化(1)相互の関係性——自立性の発達(〇〜三歳のそだち)

不登校の低年齢化(2)社会性とは折り合いをつけること(三〜六歳のそだち)

不登校の低年齢化(3)デジタルは悪者か?

子育てに答えなんかない

エッセイ 児童精神科医をめざす……大高一則 

エッセイ 僕はどこから来たのか、僕はどこに行くのか、
      そして僕は何者か……田中康雄 

エッセイ あの時見た風景……牛島洋景 

コラム JaSCAP‐Cと長尾圭造先生……奥野正景 

_________________________________

3 親であることの難しさ……大瀧和男×杉村共英×伊室伸哉 
_________________________________

最近の家族像の変化 子どもと親、どちらも支える

お母さんの子ども時代に目を向ける お父さんはどうしているか
親を諦める

エッセイ 天職……大瀧和男 

エッセイ 児童精神科医の役割について……杉村共英 

エッセイ 普通の精神療法……伊室伸哉 

_________________________________

4 発達障害のインフレーション……大嶋正浩×神尾陽子×原田剛志 
_________________________________

学校の要求に対する不適応と過剰適応 発達障害の本当の問題とは

学校での問題の原因は大人の不安 子どもの気持ち・意見を聞く

保健室・養護教諭の活用 逃げ道や選択肢を用意する

子どものそだちを大人が邪魔しない

エッセイ 発達障害との四〇年……神尾陽子 

エッセイ 「発達障害は体質」という視点……原田剛志 

_________________________________

5 児童精神科医だってたいへん……大瀧和男×鬼頭有代×奥野正景 
_________________________________

症例にみる地域差 本人は何に困っているのか

子どもの気持ちを聞く、親のサポートも行う

ADHDの背景にある自閉スペクトラム症を見逃さない

連携は「言うは易く行うは難し」

家庭への福祉的なサポートを考える SSWへの期待

エッセイ 自閉スペクトラム症と向き合って……鬼頭有代 

エッセイ 子どもも診られる精神科医?……奥野正景 

_________________________________

まとめ 「死にたい」「消えたい」という子どもたち
      ……大高一則×大嶋正浩×大瀧和男
_________________________________

いい子じゃないと生きていけない? 身体化をどう考えるか

三歳の子どもの「死にたい」 「人といると疲れる」という子どもたち

理性を伸ばす教育の弊害 勉強より遊びを 情緒的な豊かさの価値

孤立する家族 欧米・歴史にみる子ども観 多様性に応える教育とは

「そのままのあなたでいいよ」という安心感を


日本児童青年精神科・診療所 連絡協議会(JaSCAP-C)会員名簿