第１章　がんとは何か
おおづかみに全体像を
がんは細胞のかたまり
がんはなぜ身体にわるいのか
がんは多様で変移しやすい
身体の中の暴力団
細胞の増殖とがん
第２章　身体の成り立ち
細胞から成り立つ身体
身体の基本構造はちくわ
身体は細胞からできた社会
形と機能
生命の輪廻
がんは正常細胞に似ている
がんと正常細胞を分けるもの
第３章　遺伝と遺伝子、DNA
遺伝と遺伝子
遺伝子は二つずつ
親子、兄弟は似ているが同じでない
遺伝子とDNA
DNA-RNA-タンパク
DNAの大きさ
DNAには傷がつく
DNAの修復機構
系統発生の借金を個体で返す
がんの遺伝とは
ヒトの発がんの因と縁
遺伝的要因と環境的要因
ふつうのがんの遺伝
がん関連遺伝子
第４章　何ががんをおこすのか
がんをおこすもの
がんはうつるか
化学物質でがんをつくる
発がん物質の代謝活性化
発がん物質による遺伝子変異
ウイルスによる発がん
がん遺伝子とは
身から出たさび
第５章　制御のための情報伝達
なぜ制御が必要か
細胞間の情報交換
細胞内の情報伝達
信号伝達とがん
第６章　がん遺伝子とがん抑制遺伝子
がん遺伝子とがん抑制遺伝子の違い
がん関連遺伝子とその変異
がん関連遺伝子をみつける
sis、erbB、ras
タンパク質リン酸化酵素
核の中にあるがん遺伝子
Rb遺伝子
細胞周期
p53遺伝子
第７章　がんの治療を考える
がんの診断
検査のメリットとコスト
がんのシッポをつかまえる
DNA診断
手術
放射線と化学療法
骨髄移植
がん細胞の選別
免疫療法
遺伝子療法
維持療法
治療の選択
第８章　がんの予防と対策
発がん物質見分ける
身の回りにある発がん物質家業
質より量が大事
発がん物質への曝露を定量する
がんの予防
がん予防のむずかしさ
第９章　がんの苦しみと告知
がんになったら
がんの苦しみ
告知と自立的選択
クオリティ・オブ・ライフ
受容して生きる
第10章　がんの基礎研究
組織を観る
がんをつくる
細胞を培養する
混ぜる、分ける
遺伝子操作
培養細胞からネズミをつくる
研究者の一日
あとがき