第１章　「組織人間」の将来
１話　外界との距離が遠いお役人
　仕事は掘り下げて探求しない
　「パーキンソンの法則」は当たっている
２話　なぜ教授を志向したのか
　行政に携われたことに満足
　「教育」の二文字がいつも頭の片隅にあった
３話　勤務時間の一・五倍活用法
　年ごとに無能の度が増していく
　残業せずに勤務時間を有効に使う
第２章　「求めれば与えられる」の心構え
１話　唄を忘れたカナリアは…
　五〇の峠を越えてゴールが気になり始める
　役所に眠っている膨大なデータを活用する
２話　現役だからこそ本音で
　退職後の発言はたんなるイヌの遠吠え
　非常勤講師の声がかかり始める
３話　私の「農政」開眼
　農業振興計画の改訂作業に取り組む
　中央管理型農政から地域選択型農政への意識変革
　学位論文の執筆を思い立つ
第３章　「教授への道」一喜一憂
１話　第二の人生
　「振り向けば後の祭り」とならないために
２話　「着地」探し
　「リサーチ」を密かに開始
　「指南書」に出会う
３話　「教授」の資格
　物差しのない広き門？
　大学は実学の先端にいる行政マンを求めているはず
第４章　転「機」を読む
１話　出会いと「ツテ」
　完全自由人（失業）も覚悟した
　「教授への転職」を断念か
２話　業績調書の提出
　教授資格の審査を受ける
３話　「転職」スタート台を跳ぶ
　学位論文は間に合わず
　燃え尽きては次のスタート台には上がれない
第５章　「教授」の新生活
１話　身辺整理
　恨み言を並べて去るのは禁物
２話　「教授立ち上げ」の格闘
　一人ぼっちの世界
　組織人間からの解放感
３話　「パソコン」ストレス
　恐怖の機械音痴人間
　「ヘルプ」ばかりで情けない
第６章　「教授」の仕事
１話　学問の府
　社会的評価と期待に応える大学の一員として
２話　学位論文
　学位取得への挑戦
　指導教官の存在が不可欠
３話　講義体験
　新年度用のシラバスを至急提出
　新米教授の悩みは深い
第７章　建学の精神
１話　学生気質
　個性ある大学が冬の時代を生き抜ける
　己の過去をさらけ出す
２話　大学共同体
　建学の精神を反芻する
　過去の低空飛行体験を教育に生かす
３話　創立者の想い
　農業の発展は教育において他に道なし
　農学あって農民教育なし
第８章　ライフワークの設定
１話　第二の目標
　課題はエンドレス
　「農政の根幹」をもう一度勉強
２話　「農政の歩み」に一言
　戦後農政が追い求めたもの
　「手段と目的」の取り違え
３話　「ゆとり」の実現
　農政は意識改革から
　「農ある暮らし」の創生

付録　「学位（博士）申請論文　ダイジェスト」
地域農政の展開過程及び施策の展開手法に関する研究
──青森県における「地域選択型農政」の展開を中心に