書籍詳細:「在日」の家族法Q&A[第2版]

「在日」の家族法Q&A[第2版]

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,410円(本体価格 3,100円)
在庫なし
発刊年月
2006.01
旧ISBN
4-535-51501-8
ISBN
978-4-535-51501-7
判型
A5判
ページ数
440ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

在日韓国・朝鮮人の日常に生起する国籍、婚姻・離婚、相続などの家族法上の問題を、Q&A形式で解説。韓国新民法の施行をうけ新版化。

目次

第1章 在日の家族法とはいずれの法を指すのか

国際私法と法例  在日の家族法上の問題に適用される本国法

Q1-1 渉外的私法関係についての適用ルール「法例」

Q1-2 本国法が準拠法となる場合

Q1-3 日本法が準拠法となる場合

Q1-4 日本法が準拠法となる場合――遺言による相続準拠法の指定

Q1-5 在日の本国法の認定基準

Q1-6 韓国家族法の変遷

Q1-7 北朝鮮家族法の変遷

Q1-8 日本人と婚姻する場合の婚姻の準拠法

Q1-9 アメリカ人と婚姻した場合の婚姻の準拠法

第2章 在日の国籍・戸籍(身分登録)・法的地位について

国籍について  在日の国籍について  在日の戸籍(身分登録)について 在日の法的地位について

Q2-1 国籍とは何か、国籍変更について

Q2-2 在日の日本国籍喪失の理由

Q2-3 外国人登録法上の国籍

Q2-4 韓国国籍法の内容

Q2-5 韓国国籍法・日本国籍法上の重国籍者の国籍選択

Q2-6 婚外子の国籍――胎児認知、生後認知の場合

Q2-7 韓国人夫を持つ日本人妻の日本国籍離脱

Q2-8 北朝鮮国籍法の概要

Q2-9 韓国の戸籍制度

Q2-10 北朝鮮の身分登録制度

Q2-11 韓国の戸籍整理、韓国戸籍の訂正

Q2-12 日本人と婚姻した韓国人妻の戸籍及びその子の戸籍の記載

Q2-13 離婚の韓国戸籍への届出

Q2-14 在日の法的地位の変遷

第3章 在日の婚姻・離婚の法律

婚姻の実質的成立要件  婚姻の形式的成立要件  婚姻の身分的効力  婚姻の財産的効力(夫婦財産制)  離婚  「在日」夫婦の協議離婚  離婚の効力

Q3-1 在日の婚姻の準拠法

Q3-2 在日の婚姻要件

Q3-3 在日の婚姻――同姓同本婚禁止規定の撤廃

Q3-4 韓国人――近親婚禁止規定の整備

Q3-5 婚姻の方式とその届出

Q3-6 在日の婚姻要件具備証明書について

Q3-7 韓国人の婚姻届出地

Q3-8 在日夫婦間の扶養

Q3-9 韓国戸籍に在日韓国人、在日朝鮮人の婚姻を記載する方法

Q3-10 韓国人の重婚は無効か取消か

Q3-11 在日の離婚の準拠法

Q3-12 朝鮮人夫婦の協議離婚について

Q3-13 在日韓国人夫婦の協議離婚――必要となった「家庭法院の確認」

Q3-14 韓国人の裁判離婚の原因

Q3-15 韓国人の離婚――有責配偶者の離婚請求

Q3-16 朝鮮人の裁判離婚の原因

Q3-17 韓国人の離婚――財産分与・養育費

Q3-18 北朝鮮離婚法と裁判管轄権

Q3-19 離婚の裁判管轄権と韓国戸籍への記載

Q3-20 離婚の裁判管轄権と日本戸籍への記載

第4章 在日の親子関係の法律について

在日の準拠法に関して――反致との関係  親子関係に関する準拠法と韓国法、北朝鮮法  後見に関する準拠法と韓国法、北朝鮮法

Q4-1 韓国人男性と日本人女性夫婦の子の親権者

Q4-2 離婚後の親権者――韓国人夫婦の離婚

Q4-3 離婚後の親権者――朝鮮人夫婦の離婚

Q4-4 離婚後の親権者――韓国人日本人夫婦の離婚

Q4-5 離婚後の子の引渡し請求

Q4-6 韓国人未成年者の後見・扶養

Q4-7 日本人夫婦が韓国人を養子にする場合――日本民法の特別養子・05年韓国民法の親養子

Q4-8 在日夫と日本人妻が日本人を養子にする場合

Q4-9 韓国人夫婦が韓国人を養子にする場合

Q4-10 養子縁組の届出

Q4-11 離縁の方法

Q4-12 韓国人夫婦とその子の利益相反行為

Q4-13 婚外子の任意認知

Q4-14 婚外子の死後認知

Q4-15 在日の親に対する扶養

Q4-16 在日の後見開始の審判

Q4-17 在日の任意後見契約

Q4-18 在日親子間の親子関係不存在

Q4-19 母子関係不存在とその裁判管轄権

第5章 在日の相続の法律

「在日韓国人」の相続の準拠法  「在日朝鮮人」の相続の準拠法  相続準拠法の適用範囲  相続の前提としての先決問題  遺言  相続を証明する書面――相続人の決定

Q5-1 在日の相続の準拠法

Q5-2 韓国相続法の変遷

Q5-3 朝鮮人に適用される相続法

Q5-4 韓国人の相続――相続人の国籍・相続分

Q5-5 韓国人の相続――何時(ルビ:いつ)の相続法か

Q5-6 韓国人の相続――第1順位の相続人の意味

Q5-7 韓国人の相続――兄弟姉妹の場合

Q5-8 韓国人の相続――妻の相続分

Q5-9 韓国人の相続――配偶者の代襲

Q5-10 韓国人の相続――寄与分に扶養相続分を導入

Q5-11 韓国人の相続――戸主制・戸主継承の廃止

Q5-12 韓国人の相続――相続人不存在、特別縁故者

Q5-13 遺産分割と家裁の調停・審判

Q5-14 韓国人の相続――相続放棄と相続人

Q5-15 韓国人の相続――血族相続人1人の相続放棄

Q5-16 韓国人の相続――子全員の相続放棄

Q5-17 韓国人の相続――限定承認制度

Q5-18 韓国人の相続――特別限定承認制度の新設

Q5-19 在日の遺言の方式と遺言内容

Q5-20 韓国人の遺言――遺留分

Q5-21 韓国人の遺言――相続人の廃除

Q5-22 朝鮮人の相続――相続人行方不明の場合

Q5-23 相続証明書――相続人が北朝鮮へ帰国している場合

Q5-24 相続証明書――戸籍謄本

Q5-25 相続証明書――身分関係を証する書面がない場合

Q5-26 相続証明書――外国人登録原票記載事項証明書

Q5-27 韓国と日本の相続の違い

第6章 在日の姓(氏)の法律について

朝鮮半島における姓(氏)の変遷について  韓国の姓に関する法律上の規定  北朝鮮の姓に関する法律上の規定  国際司法からみた姓(氏)に関する準拠法の見解 姓(氏)に関する実務上の取扱い   在日の姓の諸問題

Q6-1 在日の姓の準拠法

Q6-2 韓国・日本戸籍上の子の姓(氏)

Q6-3 日本人男性と婚姻した韓国人女性の姓の変更

Q6-4 在日の姓――姓とは何か、身分変動により姓は変わるか「姓不変の原則」の修正

Q6-5 認知と子の姓(氏)

Q6-6 韓国人夫婦が婚姻した場合の子の姓――母の姓と本を継ぐことができる

Q6-7 日本人妻は韓国人夫の姓に氏を変更できるか

Q6-8 離婚した韓国人妻の姓に子の姓を変更できるか

Q6-9 通称名とは何か

Q6-10 日本人妻は韓国人夫の通称名に氏を変更できるか

Q6-11 帰化者は氏を韓国風・朝鮮風に改められるか

Q6-12 裁判管轄権――名の変更

資料編

1 駐日大韓民国公館一覧表

2 2005年大韓民国「民法一部改正法律(2005年3月31日法律第7427号)」による新旧対照表(作成/西山慶一)

3 「国籍及び家族関係の登録に関する法律」(案)立法予告(抄)(2005年11月4日)(作成/西山慶一)

4 朝鮮民主主義人民共和国関係法令集(解説/大内憲昭)