書籍詳細:水俣への回帰

水俣への回帰

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,080円(本体価格 2,800円)
在庫なし
発刊年月
2007.11
ISBN
978-4-535-58385-6
判型
A5判
ページ数
320ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

医師として水俣病研究に携わって約50年。『水俣にまなぶ旅』、『水俣が映す世界』に続く、待望の水俣三部作、ここに完結。

目次

第1部 水俣病が人類史に問いかけるもの

第1章 チッソの歩みは日本の歩み
第2章 公害における差別の構造
第3章 水俣病は人類史にどのような教訓を残すか
第4章 環境倫理を考える

第2部 認定制度の政治学

第1章 遅れてしまった水俣病研究
第2章 幕引きへの動きか
第3章 医学における認定制度の政治学
第4章 水俣病50年と水俣病認定基準問題

第3部 行政の責任を問う

第1章 生きているうちに救済を
第2章 和解によって新しい水俣病事件史研究が始まるか
第3章 最高裁判決から水俣病の解決、再生を考える

第4部 専門家の役割

第1章 武谷三男の安全性の考え方と水俣病裁判
第2章 専門家による「負の装置」
第3章 公害事件における研究者の役割
第4章 産業医の役割、炭鉱とレーヨン工場の場合

第5部 ローカルからグローバルへ

第1章 アジアにつながる不知火海
第2章 中国へ水俣と三池をもって
第3章 カナダ先住民地区における水銀汚染のその後
第4章 タパジョス川の水銀汚染

第6部 水俣学の創設

第1章 水俣の教訓から新しい学問への模索
第2章 現場からの学問の捉え直し