書籍詳細:福島第一原発事故を検証する

福島第一原発事故を検証する 人災はどのようにしておきたか

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  • 紙の書籍
定価:税込 1,540円(本体価格 1,400円)
在庫なし
発刊年月
2011.07
ISBN
978-4-535-58603-1
判型
四六判
ページ数
168ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

事故は「想定内」だった。早くから安全性に警鐘を鳴らしてきた著者が、原研・安全解析所等での研究・勤務で得られた知識と経験を元に、メルトダウン事故の真因に迫る。

目次

第一章 福島第一原発の連鎖的な大事故はなぜおきたか

――軽水炉の根源的危険性と連鎖的大事故の原因

 一 軽水炉の根源的危険性――福島第一原発の特徴

 二 非常用ディーゼル発電機の機能喪失の原因―安全審査の構造的欠陥

 三 連鎖的な大事故のメカニズム



第二章 事故の深刻な影響

――放射能汚染・被曝・損害賠償・廃炉

 一 放出された放射性物質の量

 二 深刻な土地汚染と食物汚染

 三 ベントの考え方を逸脱した施設保護のための意識的大放出

 四 海洋汚染―低レベル汚染水を貯蓄せずに海洋放棄

 五 住民被曝と高線量率下の無謀な作業環境

 六 損害賠償の負担は国民に

 七 四半世紀もかかる廃炉



第三章 事故前夜に日本の原子力発電がかかえていた懸念

 一 泊原発の発電機不作動で露呈した品質管理の劣化

 二 JCO臨界事故10年――米国並みの安全規制実現を

 三 プルサーマル営業運転――拡大に新たなリスク

 四 「もんじゅ」営業運転――30年遅れの虚飾技術

 五 核不拡散規制――有効な制度確立を期待

 六 原子力2030年問題――現状の原発数維持も困難



第四章 制度の構造的欠陥がまねいた福島第一原発事故

――人災はどうしておきたか

 一 崩壊した安全性の主張

 二 日本の原子力開発の構造的欠陥――導入技術至上主義

 三 無理な国家計画を正当化した東大と原研――政治的につくられた安全性と経済性

 四 空洞化した安全審査がもたらした福島一原発事故



第五章 結論――大事故を二度とおこさないために

 一 あらためて軽水炉の安全性を問う

 二 福島第一原発事故に謙虚に学べ



資料 福島第一原発1号機事故の時系列

正誤情報

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