書籍詳細:水俣病の民衆史 第三巻
水俣病の民衆史 第三巻 闘争時代(上)1957-1969
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定価:税込 10,450円(本体価格 9,500円)
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内容紹介
工場は廃水を流し続け、奇病患者は続出した。困窮した漁民と患者家族の一揆的闘争から、工場の大争議を経て、訴訟提訴までを追う。
目次
第一部 奇病時代の漁民と患者家族の一揆的闘争(一九五七~六〇年)
第一章 広がる海と人間の汚染(五七~五九年)
一 漁獲禁止の行方と相次ぐ新患発生
二 海況の異変と不知火海漁民の操業状態
第二章 市漁協一次闘争(五七年一月~五九年八月)
一 漁業補償前史と工場による海面埋立て(大正末~五四年)
二 緊迫していく事態、取り合わない工場、遂に一揆的闘争起きる(五七年一月~五九年八月)
三 内部から見た一次闘争
第三章 不知火海漁民の工場乱入と県漁連の闘争(五九年一〇~一二月)
一 新日窒・日本化学工業協会・通産省 対 熊大研究班有機水銀説
二 患者発病地域の北上、広がるパニック、立ち上がる漁民
三 国会調査団現地入りと不知火海漁民の工場乱入
四 工場操業停止をめぐる攻防と厚生省食品衛生調査委の答申
五 県調停委による紛争解決
六 将来要求禁止条項の系譜
第四章 患者家庭互助会の闘争(五九年一一~一二月)
一 患者家庭団体互助会の結成と行政の患者援護策
二 互助会の闘争経過と見舞金契約の締結
三 内部から見た互助会闘争
四 村人は見舞金を妬んだ
第五章 市漁協二次闘争(六〇年一~一〇月)
一 闘争経過と結末
二 内部から見た市漁協二次闘争
三 漁協と漁民のその後
四 工場就労者のその後
第二部 水俣工場の大争議(一九六二~六七年)
第六章 工場と労働組合という舞台
一 新日窒という会社と水俣工場
二 水俣工場労組と上部団体総評合化労連
第七章 大争議の始めから終わりまで
一 発端――会社の安定賃金提案とその意図
二 第二組合結成の経過、会社のロックアウト通告まで
三 ピケとスキャッブ、裁判所の妨害排除等仮処分決定が出る前まで
四 組合の戦術転換、どこまで生産できるか――争議は長期戦に
五 地労委のあっせんによる争議終結
第八章 一〇年戦争へ
一 本番第一幕――分割就労と配置転換
二 本番第二幕――人員整理
三 反撃――組合ぶっ潰しの行方
四 水俣工場の寿命
[付] 筆者のポジション――工場労働者の一人になる
第三部 患者闘争の新段階の幕開け(一九六八~六九年)
第九章 市民会議の結成と患者家族の状況
一 水俣での胎動
二 新潟訴訟提訴までの道のり
第十章 政府の水俣病公害認定
一 省庁の思惑で遅れる認定
二 因果関係を認めた熊本水俣病
第十一章 互助会の補償交渉と分裂、訴訟提訴
一 第一組合の恥宣言とチッソの異常事態宣言
二 互助会の補償要求と自主交渉
三 異議なく従うことを確約せよ――互助会の分裂
四 厚生省の補償処理委員会設置と訴訟派の提訴
第十二章 弁護団の態勢と水俣病研究会の発足
一 弁護団の体を成さず
二 水俣病研究会の発足
第一章 広がる海と人間の汚染(五七~五九年)
一 漁獲禁止の行方と相次ぐ新患発生
二 海況の異変と不知火海漁民の操業状態
第二章 市漁協一次闘争(五七年一月~五九年八月)
一 漁業補償前史と工場による海面埋立て(大正末~五四年)
二 緊迫していく事態、取り合わない工場、遂に一揆的闘争起きる(五七年一月~五九年八月)
三 内部から見た一次闘争
第三章 不知火海漁民の工場乱入と県漁連の闘争(五九年一〇~一二月)
一 新日窒・日本化学工業協会・通産省 対 熊大研究班有機水銀説
二 患者発病地域の北上、広がるパニック、立ち上がる漁民
三 国会調査団現地入りと不知火海漁民の工場乱入
四 工場操業停止をめぐる攻防と厚生省食品衛生調査委の答申
五 県調停委による紛争解決
六 将来要求禁止条項の系譜
第四章 患者家庭互助会の闘争(五九年一一~一二月)
一 患者家庭団体互助会の結成と行政の患者援護策
二 互助会の闘争経過と見舞金契約の締結
三 内部から見た互助会闘争
四 村人は見舞金を妬んだ
第五章 市漁協二次闘争(六〇年一~一〇月)
一 闘争経過と結末
二 内部から見た市漁協二次闘争
三 漁協と漁民のその後
四 工場就労者のその後
第二部 水俣工場の大争議(一九六二~六七年)
第六章 工場と労働組合という舞台
一 新日窒という会社と水俣工場
二 水俣工場労組と上部団体総評合化労連
第七章 大争議の始めから終わりまで
一 発端――会社の安定賃金提案とその意図
二 第二組合結成の経過、会社のロックアウト通告まで
三 ピケとスキャッブ、裁判所の妨害排除等仮処分決定が出る前まで
四 組合の戦術転換、どこまで生産できるか――争議は長期戦に
五 地労委のあっせんによる争議終結
第八章 一〇年戦争へ
一 本番第一幕――分割就労と配置転換
二 本番第二幕――人員整理
三 反撃――組合ぶっ潰しの行方
四 水俣工場の寿命
[付] 筆者のポジション――工場労働者の一人になる
第三部 患者闘争の新段階の幕開け(一九六八~六九年)
第九章 市民会議の結成と患者家族の状況
一 水俣での胎動
二 新潟訴訟提訴までの道のり
第十章 政府の水俣病公害認定
一 省庁の思惑で遅れる認定
二 因果関係を認めた熊本水俣病
第十一章 互助会の補償交渉と分裂、訴訟提訴
一 第一組合の恥宣言とチッソの異常事態宣言
二 互助会の補償要求と自主交渉
三 異議なく従うことを確約せよ――互助会の分裂
四 厚生省の補償処理委員会設置と訴訟派の提訴
第十二章 弁護団の態勢と水俣病研究会の発足
一 弁護団の体を成さず
二 水俣病研究会の発足
書評掲載案内
■2015年2月7日付『毎日新聞──今週の本棚』評者:池澤夏樹氏
■2021年10/1号『週間 金曜日』p48にて掲載
■2021年10/1号『週間 金曜日』p48にて掲載