書籍詳細:日本人の景観認識と景観政策

日本人の景観認識と景観政策

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  • 紙の書籍
定価:税込 4,180円(本体価格 3,800円)
在庫なし
発刊年月
2015.05(中旬刊)
ISBN
978-4-535-52117-9
判型
A5判
ページ数
256ページ
Cコード
C3036
ジャンル

内容紹介

2004年景観法制定以来、美しいまちづくりが大きな潮流となってきているが、歩みは遅い。

なぜ日本の都市景観は貧弱であるのか。

目次

はじめに



第1章 日本の都市景観の現況

第1節 貧困な都市景観

第2節 日本人の景観認識

第3節 研究の構成



第2章 都市景観研究の軌跡

第1節 橡内吉胤――都市美運動の先駆者

第2節 黒田鵬心――都市景観に関する最初の論客

第3節 石川栄耀――商業都市美運動を推進

第4節 芦原義信――都市の空間秩序と部分発想

第5節 西山夘三――京都の都市景観について提言

第6節 大谷幸夫――歴史的町並みと町家の評価

第7節 田村明――美しい都市景観へのアプローチ

第8節 中村良夫――風景論から都市マネージメント まで

第9節 内田芳明――風景の共同感情と都市景観

第10節 加藤周一――都市景観の思想と構造を考察



第3章 日本人の自然観・風景観と集落・都市形成

第1節 日本人の自然観と山の辺景観

第2節 日本の集落・都市形成と都市景観

第3節 “市民意識”と都市景観

第4節 城壁と海岸線

第5節 都市の中心性と建築思想



第4章 日本の近代化と都市景観

第1節 ナポレオン3世のパリ大改造

第2節 フランツ・ヨーゼフ1世のウィーン大改造

第3節 秀吉・家康の都市造営

第4節 後藤新平の東京改造構想

第5節 永井荷風の都市景観批判

第6節 都市空間・都市景観と文学

第7節 現代建築群と都市景観

第8節 丸の内の街並みの変遷と景観

第9節 超高層ビルと都市景観



第5章 日本における景観政策の現状と課題

第1節 景観法以前の景観政策

第2節 景観法成立以降の景観政策

第3節 京都市の新景観政策

第4節 竹原市の景観政策

第5節 内子町の歴史的町並みの形成と保全

第6節 妻籠宿の歴史的環境保全政策

第7節 大内宿の保存と地域の再生

第8節 海野宿の歴史環境再生と保全

第9節 長崎市の景観政策

第10節 小布施町・真鶴町の景観政策



第6章 都市景観に関する市民意識の動向

第1節 国土交通省「景観に関する意識調査」

第2節 中部開発センター「景観に関するアンケート調査結果」



第7章 景観訴訟と景観権確立の可能性

第1節 これまでの景観訴訟

第2節 景観訴訟の変化

第3節 国立・大学通りの景観と訴訟

第4節 鞆の浦の景観と訴訟



終 章 都市生活と都市景観

都市の近景と生活景

銀座ルール

住んでいる団地が世界遺産

公的規制はどこまで必要か

景観以外の価値

景観の責任は誰にあるのか

東京オリンピックと都市景観

秩序から生まれる美観



あとがき

参考文献

人名索引

事項索引

書評掲載案内

■2015年8月30日付『しんぶん赤旗』朝刊(8面)