書籍詳細:物理学と数学

シリーズ:江沢洋選集

江沢洋選集 第4巻 物理学と数学

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  • 紙の書籍
定価:税込 3,850円(本体価格 3,500円)
在庫あり
発刊年月
2019.12
ISBN
978-4-535-60360-8
判型
A5判
ページ数
340ページ
Cコード
C3342
ジャンル

内容紹介

江沢洋の物理数学に関する厖大な論考から精選した第IV巻。長い間毎週欠かさずセミナーを共にしてきた中村徹によるエッセイも収録。

目次

第1部 数学的センスと物理的センス
1. 論理と仮説と近似のセンス
2.周転円はフーリエ級数である
3.数学や物理がわかるとは?
4.わかるとは、わからなくなることだ
 わかった、いや、わからない
 Aはわかった、Bはわかった。では、A×Bは?
 理論をつくったときの心理と筋書き
5.江沢 洋先生インタビュー
6.物理から見た数学
  [座談会:山内恭彦・小平邦彦・高橋秀俊・江沢 洋]
 数学的な現象
 豊富だった時代
 物理の無限 数学の無限
 理想化としての連続
 量子力学の基礎にある問題
 解けないのは重要でないからだ
 教育
 真実は証明の裏にある
 場の量子論
 観測論の分析

第2部 微積分の発想
7.空気の抵抗と微分方程式——高校生に微積分の思想を

8.微分方程式の発想——高校生に微積分の思想を
9.オイラー——中継走者
10.変分法とオイラー
 最小問題
 オイラー登場
 ラグランジュの方法
 解析力学
11.力学における変分法

第3部 確率過程
12.確率過程とは何か

13.確率微分方程式の物理
14.物理学による免疫系のモデル化

第4部 量子力学と数学の交流
15.固有値問題は奥が深い
16.無限遠に達するか否かが問題
17.物理的直観と数学——電子が無数にある系の量子力学
18.量子力学の数学
19.場の理論とは、どんなものか
 なぜ‘場’なのか
 電磁場の古典論、局所相互作用
 波動の伝播
 場のエネルギー
 ローレンツ共変性
 自己エネルギーの発散
 第ニ量子化
20.非相対論的くりこみ理論
21.無限自由度のはなし

22.自由度無限大の系の量子力学
23.場の数理科学の始まり
24.有限温度の場の理論

●エッセイ——「セミナー小風景」中村徹

●第4巻解説 上條隆志